2026年4月13日、ベルリン動物園[https://www.zoo-berlin.de/de]で飼育されているニシローランドゴリラの「ファトゥ」が69歳の誕生日を迎えた。
同時にファトゥは、2025年に自らが達成した「飼育下で世界最高齢のゴリラ」のギネス世界記録を、新たに塗り替えたことになる。
ゴリラの69歳と言えば、人間でいえば100歳を軽く超える年齢である。加齢による体の衰えはあるものの、ファトゥは動物園側の最大限の配慮のもと、毎日穏やかに過ごしているそうだ。
ベルリン動物園の最高齢ゴリラ、69歳の誕生日を祝う
この日ファトゥは、ビーツやトマト、レタスなど新鮮な野菜のご馳走を振る舞われ、誕生日と新記録達成の節目を祝った。
ベルリン動物園は彼女が自ら塗り替えた世界記録を祝い、Instagramにこうコメントを残した。
ゴリラのファトゥが、またもや歴史を塗り替えました。本日、69歳の誕生日を迎えたのです。
1959年にベルリン動物園にやってきたファトゥは、動物園で最も高齢のゴリラであるだけでなく、人間の飼育下にあるゴリラとして世界最高齢であり続けています。
その驚くべき年齢から、彼女は保護活動の特別なアンバサダーであり、野生では絶滅の危機に瀕しているゴリラを代表する存在です
「飲み代」の代わりに売られて動物園に
ファトゥは野生で生まれ、1959年5月にベルリン動物園にやって来た、メスのニシローランドゴリラである。
彼女は西アフリカで船乗りに発見され、1959年にフランスのマルセイユに連れて来られたという。
そこで船乗りは、酒場の飲み代の代わりにファトゥを現金と交換した。その後彼女はフランスの動物商に買い取られ、最終的にベルリン動物園に売却された。
下の写真は、初めてベルリン動物園に到着したときのファトゥである。この時点でおよそ2歳だったと推定されている。
4月13日というファトゥの誕生日は、もちろん本当に彼女が生まれた日ではなく、推定に基づいて動物園が決めたものだ。
以来彼女は67年もの間、この動物園で暮らしてきた。その間にファトゥは子供を産み、孫が生まれ、今や3頭のひ孫を持つまでになった。
人間でいえば100歳以上
ニシローランドゴリラの寿命は野生で35~40年、飼育下では40~50歳とされており、69歳という年齢は、人間なら100歳を優に超えたご長寿だと言えるだろう。
既に彼女の口からは歯がほとんどなくなり、耳も遠くなり、関節炎の兆候も出ているそうだ。
動物園側では高齢のファトゥのために、獣医師や飼育員がチームで対応。細心の注意を払ってケアをしているそうだ。
特に食事には気を使っており、食べやすく栄養のある野菜を厳選して与えているとのこと。だが糖分の摂取を控えるため、果物はもう食べさせていないという。
私たちはファトゥの健康状態に非常に気を配っています。バランスの取れた食事に加え、ファトゥの毎日の日課には、飼育場内で餌を探したり、ロープを使って体を動かしたりといった活動も含まれています
ファトゥは、2024年にフラミンゴのインゴが75歳(推定)で亡くなった後、ベルリン動物園で暮らすすべての生き物たちの中で、最高齢の存在となっている。
今はゴリラ舎の中に専用の囲いを用意してもらい、群れから離れて穏やかに過ごしているとのこと。
ファトゥにはこれからも静かな環境で、のんびりマイペースに過ごしながら、元気に長生きしてほしいものである。
References: Happy Birthday, Fatou![https://www.zoo-berlin.de/de/aktuelles/news/artikel/happy-birthday-fatou]











