2026年5月14日
合同会社カンター・ジャパン
AI時代におけるブランド成長のためのインテリジェンスを提供する、世界有数のマーケティング・データ&アナリティクス企業であるカンター(KANTAR 本社英国、ロンドン)は5月14日、消費者意識と財務実績に基づく世界でも権威あるブランドランキング、カンターブランドZ 2026グローバルブランドランキング100を発表しました。第21回目はグーグルが1.5兆ドルにて首位を奪還、グーグル、マイクロソフト(3位:1.1兆ドル)、アマゾン(4位:1.0兆ドル)の3ブランドが同時に1兆ドル超えを達成し、昨年までの首位のアップル(2位:1.4兆ドル)と肩を並べる成長を遂げました。
AIが成長を牽引する2026年
AIの急速な進展により、ブランド価値を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。その結果、カンターブランドZ「世界で最も価値のあるブランド トップ100」のランクインを決める評価基準は、これまでで最も高いレベルのものになりました。これは、ブランドが企業価値にどのように貢献しているかを定量化する、カンターによる第21回目のグローバル分析で明らかになったものです。
いま、人々はパーソナライズされたフィードからLLM(大規模言語モデル)に至るまで、無数の「AIに形づくられた瞬間」を通してブランドを体験しています。AIによってコンテンツの評価や選別が自動化される中で、ブランドが「意味があり、他と違う存在であること」の重要性は、これまで以上に高まっています。 カンターの最新データは、ブランドの力が今なお揺るがないことを示しています。カンターブランドZ「世界で最も価値のあるブランド トップ100」 のブランド価値総額は、過去最高となる13.1兆ドルに達し、前年から22%増加しました。
今年はAIに形作られた瞬間という点で、歴史的な節目の年でもあります。グーグル(1位:1.5兆ドル)、マイクロソフト(3位:1.1兆ドル)、アマゾン(4位:1.0兆ドル)の3ブランドが同時に1兆ドル超えを達成し、アップル(2位:1.4兆ドル)と肩を並べました。グーグルのブランド価値は前年比57%増と大きく伸長し、2018年以来初めて首位を獲得しました。これにより、4年連続で首位を維持してきたアップルを上回る結果となりました。
今年のランキングで特に注目を集めたのがクロードです。グローバル・トップ100に27位で初登場し、ブランド価値は約1,000億ドル(966億ドル)に迫りました。一方、チャットGPTは前年比285%増という、トップ100史上でも際立つ成長率を記録。これを上回る伸びは、2008年にブラックベリーが記録した390%増のみです。
カンター ブランドZ責任者マーティン・ゲレーラは今回のランキングについて次のように述べています。
「AIは成長を加速させている。しかし、その一方でマーケティングをより困難なものにもしています。マーケターはかつてないほど多くのシグナルを処理し、意思決定はより迅速に行わなければならず、何が本当に重要なのかが曖昧になっています。市場平均を上回る成果を上げているブランドは、AIを活用してシステムに「判断力」を備えています。つまり、どのシグナルを信頼すべきかを特定し、人々の行動と実際のビジネス上の選択を結びつけ、それを迅速かつ確信を持って実行しているのです。これほど細分化された市場において、持続的な成長をもたらすのは『明確さ』なのです。」
中国ブランド、西側市場への影響力をさらに拡大
今年のブランドZレポートにおける大きな特徴は、アジアブランドのグローバルな存在感が引き続き高まっていることであり、ランキング上位の4分の1近く(23社)がこの地域に由来しています。
ゲレーラはこう締めくくっています。
「急成長しているブランドの多くは、体験の中にある無駄や障壁を取り除き、生活者にとって実感できる価値を提供するとともに、文化的な文脈を的確に捉えることに注力してきました。 特に、テンセント、アリババ、TikTokといった中国発ブランドに共通しているのは、スピードと実行力です。彼らは生活者の変化をいち早く捉え、迷うことなく具体的な行動に移しています。こうした成長は、完璧な情報が揃ってからではなく、ブランドにとって重要だと確信したことに早期に動いてきた結果だと言えます。」
地域別の特徴
ヨーロッパ(Europa)
カンター・ブランドZの世界トップ100にランクインした欧州ブランドの平均ブランド価値は、今年14%増加しました。これは北米と比べると成長率では下回るものの、価値を落としたブランドはルイ・ヴィトンとシャネルの2社のみにとどまり、厳しい市場環境の中でも比較的安定した推移を見せています。また、欧州は米国のテクノロジー企業に後れを取っていると見られがちですが、SAP(+6%)、シーメンス(+68%)、Booking.com(+33%)といったブランドの成長により、トップ100におけるビジネスおよびコンシューマー向けテクノロジーブランドの平均成長率では、欧州がアジアや北米を上回る結果となりました。
中東・アフリカ(MEA)
カンター・ブランドZの世界トップ100ブランドにアラムコが中東唯一のブランドとして引き続きランクインしていることは、サウジアラビア政府による巨額の投資と、世界舞台で競争しようとするその意欲を如実に物語っています。
中南米(LATAM)
カンター・ブランドZの世界トップ100にランクインした唯一のラテンアメリカブランドであるメルカド・リブレは、デジタルファーストのブランドが、消費者の日常生活に溶け込むことで、いかにして大きなブランド資産を構築できるかを体現しています。
日本(JAPAN)
日本ブランドは、トヨタ84位、ソニー90位、ユニクロ94位と3ブランドが前年に続きトップ100にランクインしました。カテゴリー別では以下の通りです。
・アパレル:ユニクロ(3位)、アシックス(8位)
・自動車:トヨタ(2位)、ホンダ(10位)
・コンシューマーテクノロジーアンドサービスプラットフォーム:ソニー(9位)
・通信:NTT(10位)
日本ブランドが世界の舞台で評価を高めていることは、イノベーションと一貫したブランド構築がグローバル成長につながることを示す象徴的な事例といえます。
セクター別の特徴
アパレル:ZARAは長年当該セクターでトップの座を守ってきたナイキを抜き世界で最も価値のあるアパレルブランドとなりました。これはAIを活用したパーソライズされたショッピング体験を通じて、顧客とのつながりを築く同社の能力を如実に物語っているといえます。
ラグジュアリー:エルメスがルイ・ヴィトンを抜き、世界で最も価値のあるラグジュアリーブランドの座を獲得しました。これは、多様な顧客層を理解しようとする同社の揺るぎない姿勢を反映したものであり、英国人デザイナーのグレース・ウェールズ・ボナーを、この名門テーラーを率いる初の黒人女性として起用したことも影響を与えたと考えられます。
金融サービス:このセクターは著しい成長を遂げています。チェースやHSBCといった伝統的な銀行が、信頼に基づいた消費者との関係を強化し、セクター成長の原動力となりました。
カンター ブランドZ(Kantar BrandZ) 2026グローバルブランドランキング100
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M104986/202605149010/_prw_PT1fl_jWM06O4y.png】
トップ100ブランドの総ブランド価値 = 13.1兆米ドル; +22%
*アマゾンミュージック、アマゾンプライムビデオ、AWS含む
**QQ、WeChat、テンセントミュージック、WeSing、WeChat Pay、WeBank、v.qq.com、テンセントクラウド含む
以上
【カンターブランドZについて】
カンターブランドZは、ブランド価値を評価するうえでの世界共通の指標であり、ブランドが企業の財務パフォーマンスにどれほど貢献しているのかを、定量的かつ明確に示します。カンターが毎年発表するグローバルおよび各国のブランドランキングは、厳密に分析された財務データと、大規模かつ深度のあるブランドエクイティ調査を融合したもので、数字の裏側にある「ブランドの力」を、立体的に導き出します。
【カンターについて】
カンターは、世界有数のマーケティング・データ&アナリティクス企業です。私たちは、ブランド成長を支えるインテリジェンスを提供しています。組織が迅速かつ自信を持って行動するためのシグナルを提供し、予測的なエビデンスに基づく効果的なマーケティング意思決定を支援するとともに、生活者、ブランド、企業価値のつながりに根差した力強い成長戦略の策定を支援します。これらは、信頼性の高いヒューマンデータとシンセティックデータ、比類ない知的資産、AIネイティブなプラットフォーム、そして世界のブランドエキスパートの知見によって支えられています。カンターグローバルウェブサイト:www.kantar.com
【カンター・ジャパン会社概要】
社名:合同会社カンター・ジャパン
本社:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー6F
事業内容:市場調査・コンサルティング
マネージング・ディレクター :佐々木 亨
カンタージャパンウェブサイト:www.kantar.jp