彼氏に振られて失意のなか、元彼とプレイしていたネトゲがきっかけでイケメンプロゲーマー高校生の山田と運命的な出会いを果たす――。マンガアプリ「GANMA!」にて好評連載中の大ヒットラブコメ作品『山田くんとLv999の恋をする』が4月よりTVアニメ放送中だ。
そんな作品の劇伴を手がけるのは、それぞれ日本の音楽シーンで幅広い活躍をみせるクラムボンのミトとDÉ DÉ MOUSEの2人。サウンドにも注目が集まった2021年のTVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』以来となる劇伴タッグを組んだ2人は、王道ラブコメ作品という新たな領域でどのようなサウンドを生み出していったのか?

INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一

「僕らに話がきたということは、普通のラブコメじゃないものにしたいのでは」(DÉ DÉ MOUSE)
――ミトさんとDÉ DÉ MOUSEさんのタッグによる劇伴は、2021年のTVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』(以下、ワンエグ)以来となりますね。この度、TVアニメ『山田くんとLv.999の恋をする』で再びこのタッグを組むことになった経緯を教えてください。

ミト 具体的な経緯はわかりませんが、お上から「2人で」という話がきました(笑)。

DÉ DÉ MOUSE 僕は『ワンエグ』でやりすぎちゃったなと思っていたから、もうアニメ界からお声がかかることはないだろうな、と思っていました(笑)。

INTERVIEW特別編放送直前!TVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』の音楽を手がけたミト(クラムボン)とDÉ DÉ MOUSEが語る、『ワンエグ』の魅力!

ミト いやいや、そんなことはないでしょ(笑)。


DÉ DÉ MOUSE もしかしたら「ミトさんがいるならいいよ」ってことなのかと。ワンチャンもう1回ということで、「ここでやらかしたら次はないぞ!と、ミトさんがいるからいいけどな」っていう(笑)。

ミト 今、アニプレックスのスタッフがいる前での探り合いが酷い(笑)。

DÉ DÉ MOUSE それくらい、お声がかかったというのは僕にとっては奇跡なので。ミトさんは僕の、なんていうんですか……保護者みたいな。

ミト そんなに年齢変わらないじゃん(笑)!

DÉ DÉ MOUSE 僕がぶっちぎっちゃうところを「まあまあ」って抑えてくれる存在ですよね。


ミト いやいや(笑)。

DÉ DÉ MOUSE でも実は一番ヤバいのもこの人っていう。

ミト ちょっとすみません、今日は何の話なんでしょう(笑)?

――劇伴のお話です(笑)。なぜオファーがくるに至ったのかというのはお二人としてもぼんやりしている部分はあるんですね。

ミト 『ワンエグ』の劇伴についてアニプレックスの皆さんからリアクションを聞いていなかったので、どういう流れで今回名前が挙がったのかなと……やっぱりお上の、闇の力だと思います(笑)。

――もちろん『ワンエグ』の劇伴の評価の高さから実現したものだと思いますよ。


ミト やはりコロナ禍の影響で打ち上げもなかったりすると、スタッフからのレスポンスをいただく機会がなかなかないのは事実ですね。本来ならアニメが終わったあとに打ち上げとかがあって、そこで感想について話をしたりするんですけど。

DÉ DÉ MOUSE なんなら僕はそういう経験もないですからね。

――DÉ DÉさんにとっては前回が初のアニメ劇伴ということで、未知の部分が多いままでしたしね。

DÉ DÉ MOUSE いやもう、僕にとってはアニメ業界はすべてがヴェールに包まれていて、とりあえず司令書を渡されてミッションをこなすという。だからミトさんが僕にとってのすべての手がかりなんですよ。
ミトさんから聞いたものからアニメ業界を想像するという。

ミト 私もそこまですべてを理解しているわけではないですよ。でも各所から2人でやったことへの反応は聞いてはいましたし、ただそれがアニメスタッフの中でどれくらいの反応があってこの流れになったのかは未知数ですよね。

――ただ、ユーザーからの反響同様に『ワンエグ』でお二人が作られた劇伴というのは色んな意味でフレッシュでしたし、そうした音楽での刺激というものをアニメが求められた結果が今回、というのは想像できますよね。

ミト たしかに『ワンエグ』で私とデデくんとやった劇伴の感触というのが、これまでとはだいぶ毛並みが違って聴こえたそうです。それを面白がってくれているような気がしますよね。


DÉ DÉ MOUSE 今回も、プロデューサーの山内(真治)さんとディレクターのゲンダム(岡村 弦)さんと4人で打ち合わせたときに、山内さんが「普通のラブコメにしたくないんじゃないか、だからこの2人になったんじゃないか」というのはおっしゃっていて。実際にどうかはわからないんですけど、僕らに話がきたということは、普通のラブコメ劇伴じゃないものにしたいんじゃないかという。そんな憶測のなかで、「じゃあちょっと変わったことをやろう」という感じでした。そこは推理なんですよね。僅かしかない手がかりでこれはいけるだろう、いけないだろうと挑んでいったのが、本作です。

――たしかにお二人に求めるものとしては、これまでと毛並みの違う劇伴というところはありそうですよね。


DÉ DÉ MOUSE アニメサイドが、何かちょっとした違和感を入れてくれるんじゃないかという期待があったんじゃないか、というのもあくまでも推理であって、もしかしたら『ワンエグ』での結果を受けてのただストレートなオファーだったかもしれない。たしかに『ワンエグ』はいまだに海外人気が高いですし、僕もいまだに『ワンエグ』のことについてはTwitterで海外の人からDMがきたりするんですよ。特にフランスとか。前にもポーター・ロビンソンさんが何かのインタビューで、「『ワンエグ』大好きだ」って書いていたりとか。そういう感じで評判がいいというのはあってのオファーかも。

ミト ラブコメで作れっていったら、わかりやすいものになりがちというか、私たち劇伴作家として作るラブコメとしたら、大体このカードとこのカードだよね、みたいなものがあると思うんですけど、そういう流れではないというか。そういう、例えば私単体の立場のオファーとはまた違ったものが求められている感はありましたけどね。


「シーンごとに曲がどんどん変わっていく」(ミト)
――また今回、そんなお二人の手がける作品が『山田くん』といういわゆるラブコメ現代劇というのも意外というか。最初に原作をご覧になった感想としてはいかがでしたか?

ミト デデくん、どうでした?

DÉ DÉ MOUSE 僕は元々原作を読んでいたんです。タイトルからゲーム要素の強い作品なのかなって思ったんですけど、原作を読むとゲームシーンはあまりないし、僕ら世代のゲームでいうとファミコンやスーパーファミコンとか8bitな感じだけど、やっているのがオンラインのゲームで。だから劇伴をやるとなったときに、最初はゲーム要素もないところでどうしようかなと思って昔の少女漫画原作のアニメとかラブコメアニメとかを観まくったんですよ。

――過去のラブコメ作品でリサーチしたと。

DÉ DÉ MOUSE そこでどんな感じでBGMが使われているのかなと思ったら、大体がボサノヴァやフュージョンが主体で、こういうものなんだろうなってイメージを膨らませたりしていて……だからそれもあってオファーがきたことがハテナだったんですよ!例えば『ワンエグ』と同じようなダブステップみたいなものをやってもダメだよなって。しかも原作がものすごい人気の作品だから、ファンの方から「あいつ原作の雰囲気壊しやがって」みたいなのがくるのも怖かったし、なんなら僕にとってアニメ業界での生存がかかった作品だし(笑)。

ミト あはははは!生存戦略かい(笑)。

DÉ DÉ MOUSE だからどこで攻めていいのか、最初わからなかったんですよね。

ミト いきなり制作の話になりますけど、途中までデデくんの作品が、やたら守りに入っている感がちょっとあって。いわゆる『ワンエグ』っぽい、ダブステだトラップだなんだみたいなものをしないで、リズムがもう少し柔らかいものだったんです。彼はアニメに対してのリスペクトが強いのでケアフルに作ってくれたんだけど、それはあんまり求められていないというか。劇伴だからというテキスタイルを求められたら、そもそも我々はここにはいないだろうと(笑)。だから、よりチャレンジングにしたほうがいいんじゃないかなって。

DÉ DÉ MOUSE 「もうちょっと尖っていいよ」って。ミトさんなんて最初のデモ提出のときに、僕の3倍ぐらいビートを入れた曲を出してきて。

ミト そうそう(笑)。最初に好きにやっていいですよって言われたので、好きにやるということはこういうことですよって。結構カットアップのものとか、ミニマルハウスのサウンドにして。

DÉ DÉ MOUSE 渋谷の宇多川にあるシスコの、テクノハウス館の隅っこにあるものすごいマニアックなレーベルの作品みたいな(笑)。

ミト HEADZのコーナーにある作品みたいなね(笑)。

DÉ DÉ MOUSE それを聴いてものすごくアガったんですよ。これ2人でやったら大変なことになるなって。ミトさんこっちか、じゃあ僕はかわいい要素でいこうかなと。

――いわゆる本作の劇伴に対する、お二人の入口もまた違ったわけですね。

ミト そうそう。だから3曲くらい投げたんですけど、デデくんのほうは……。

DÉ DÉ MOUSE  「すごく使いやすそうです」って言われて。

ミト で、「ミトさんすごく挑戦的ですね」って。普段、私はその役割じゃないのに(笑)。でもデデくんとやるならカットアップやボーカルチョップはやれるものだと思ったから、逆にそっちに全振りしたんですよ。しかも日常に入るんだけど、山さま(山内)から、「また不穏な音楽を作りましたね」って言われて(笑)。

DÉ DÉ MOUSE  ミトさんも「そんなつもりじゃないんだけどなあ」って、なんならちょっとムッとしていて(笑)。もちろん褒めているんですけどね。で、それは僕に言ってほしかった!普段の立ち位置が逆になってしまうという。

ミト だから、後半はトラックにどんどん素材が増えていったのがデデくんのほうで、私は逆にとっ散らかったデモから、らしい王道のものスコアに戻っていくという分担になっていたのかな。

――たしかに劇中で聴かれるサウンドは、一見日常に溶け込んだサウンドなんですけど、細かいところで様々な音が聴かれるスコアだなって印象でした。

ミト 劇中でうっすら流している普段の感じに違和感をつけたくて、差別化したくて私たちがその周りをわちゃわちゃしている感じかな。

――基本は茜と山田の会話や茜のモノローグが中心となるなか、その合間に様々な音が入る、いわゆる会話と音楽のそれぞれの間を埋めていくような聴こえ方ですよね。

DÉ DÉ MOUSE  アニメの放送を観て「すごいな」と思ったのが、1曲を最初のほうでしっかり聴かせるものもあれば、1話ごとに徐々に曲の展開が増えていくようなものもあって。

ミト 音響監督の(明田川)仁さんはステムの使い方が上手いから、パーツパーツで印象を鳴らしていて、そこからキックやリズムを足していったりするんですよね。

DÉ DÉ MOUSE  そうそう、だから音楽も徐々に全貌が明らかになるというか。

――使われ方も様々ですが、とにかく終始色んな音が鳴っている劇伴であり、本編だなと思いました。

ミト 情報量が多いんですよね。茜っちが頭の中で色んなことを考えているから、意外と情報量が多いんだなっていう部分はありましたよね。だから結構シーンごとに曲がどんどん変わっていくんですよ。1分2分のレベルの騒ぎじゃなくて、数十秒おきに曲が変わっていくというか。そういうスピード感というのはこちらに委ねられているのかなって、今アニメを観ている最中で思っています。

DÉ DÉ MOUSE  物語のテンポ感が良いので観ていても飽きないし、やたらだらっと長いシーンもない。そこに情報量の多い音楽が流れるから、観ていると一瞬で終わっていくというか。僕も最近のラブコメをよく観ているわけではないですけど、すごいスピード感を感じていて。

――全体的に、茜のモノローグも含めて思考の情報量が多さがテンポ良く進んでいく、という魅力がありますよね。ちなみに主人公の茜というキャラクターについてはどう思いますか?

DÉ DÉ MOUSE  あの、振られた男からもらったペンダントをずっとしているのは妙にリアルだなあって(笑)。

ミト ああいうのは……僕にはちょっとわからないかな(笑)。

DÉ DÉ MOUSE  もしかしたら若い方にはわかる話なのかもしれないですけど、自分のその人と付き合ってきた時間がなくなってしまうと思うのかな。

ミト いや、あれは思い入れが強くなりがちなんだと思う(笑)。

――たしかに私物を断捨離できないという描写もありましたしね(笑)。

DÉ DÉ MOUSE  そうかなあ……いや、意外と捨てられないものですよ。

ミト この人が一番女子だよ!(笑)。

DÉ DÉ MOUSE  僕は少女漫画に共感するタイプだから。僕も昨日、家にある着ない服を断捨離したんですよ。

ミト えっ、今その話必要(笑)?

DÉ DÉ MOUSE  いやいや、これ大事な話なんですよ!やっぱりもうだめだっていうところまでは捨てられないんですよ。これ、最初にフジロックに出たときに着た服だから捨てられないとか……自分が歩んできた証拠というか、それがなくなると空っぽになっちゃう気がする。

ミト なるほどね。茜っちはそういうタイプなのかなあ。

「劇伴はフィジカルに気持ちを出し切らないといけない」(ミト)
――一方で、山田という存在はどう思いますか?掴みどころのないキャラクターではありますが。

ミト 山田くんの性格をどこまで表現すればいいのかなっていうのは、最初あまりわかっていなくて、謎だなぁと思いながら作っていたんですよね。例えば山田くんがかっこいいと思うシーンで使われそうな曲は私が書いているんですけど、そこは結構悩みました。

――ストーリーとしても序盤は山田の気持ちを窺い知れないような見せ方ですから、そうした彼の謎さを音楽でどう出すかという難しさがあったと。

ミト 最近新宿とかでポーカーをやっているんですけど、場所的にホストの方とかが多くて、そこで「あ、この人かっこいいな」って思う人とかは注意深く見るようになりましたよね。この子ならどういうニュアンスの音楽が合うのかな?とか。まあ、趣味のポーカーでクリエイティブなことを見つけました、ってアピールなんですけど(笑)。

――いわゆる今の若い子から山田の抽出するポイントをリサーチしていたわけですね。

DÉ DÉ MOUSE でも全体的に、ミトさんの音楽は計算され尽くされているというか、絵が合わさったときに「これしかない」っていう音なんですよ。楽曲を提出したあと、途中までの絵に音が入ったチェック映像をいただいたときにも「なるほどな」って思いながら観ていたんですけど、それが完成された放送を観ていると、一度観た映像なのにすごいなって思う。絵と合わさって初めて完成するというような、それくらいの音の入れ方、抜き方というのがすごい。それがまた『ワンエグ』のときとは違う方向でピタッとはまっていて……ミトさんなりに色々悩まれて完成してできたものだったんですね。

ミト でもそこはDÉ DÉくんがいるから、それぞれにフォーカスされているものもわかっているし、こちらもデデくんのニュアンスにも合わせていこうというのはあったし。

――2人がいることで成立する音楽ということで、序盤に話していたこの2人にオファーがきたという理由も見えてきた気がします。

DÉ DÉ MOUSE 最初の打ち合わせのときに、山内さんが「今回はできるだけ音の隙間を作ったほうがいい、その隙間にあるもので尖ったものができたら勝ちですね」みたいなことをおっしゃっていて。『ワンエグ』のときって非日常的なものだから、バトル的な、BPMの速いビートミュージックやベースミュージックを中心に作っていたんですけど、今回はラウンジヒップホップというか。

ミト たしかに、ローファイヒップホップっぽさはあったよね。

DÉ DÉ MOUSE そうそう。あと僕、ルーク・ヴァイバートが好きなんですけど、彼ってエイフェックス・ツインとかスクエアプッシャーとかにも影響与えるくらいのセンスがあるクリエイターなのに、アンダーレイテッドな人というか。すごいんだけどやることがさりげなさすぎて過小評価されがちな人で、でも聴くと1つ1つのセンスはすごくて、今回そういう劇伴を作りたかったんですよね。

――なるほど。

DÉ DÉ MOUSE パッと聴きエッヂが立っているんじゃなくて、パッと聴くと普通だけどよく聴くと変だなっていうような。最初はそれが見えにくすぎたところを、ミトさんや山内さんに指摘していただいて、もう少し出したほうがいいな、とわかりやすくしていったんです。かわいい要素を多くしたほうがいいなと思って、瑠奈ちゃんや瑛太くんのようなキラキラしたものにはラウンジとかモンドの要素を入れて、ビートはできるだけヒップホップというか、ブレイクビーツ的なものを入れていきました。あと今回は、ミトさんとは違う方向で子供の声を使ったんですよね。

――ボイスサンプリングはDÉ DÉ MOUSEといえば、というところがありますよね。

DÉ DÉ MOUSE あれは茜ちゃんにある無邪気なところをサブリミナル的に刷り込ませたいなっていう想いがあって。ちゃんと聴かないとわからないかもしれないけれど、そういう無邪気さを音楽で感じてほしいなって。でも第1話でボイスが乗っている曲はミトさんの曲なんですけどね。

ミト そうなんですよね。そこでまた混乱させるという(笑)。

DÉ DÉ MOUSE しかもあれが結構長尺で使われて、あれが『山田くん』の方向性を決めたような気がしますよね。そこは面白くもあり、個人的には悔しくもあったなあ。

ミト でも本編を観ていると、やっぱり普通より音楽が前めにきていますよね。

DÉ DÉ MOUSE 第4話なんて音楽がずっと鳴っているんですよね。ああいう、潜在的にずっと音楽が鳴っているというのが音楽家冥利に尽きますよね。

ミト だからこそ、この先どうなるんだろうって思うくらいで。

DÉ DÉ MOUSE しかも放送後にはYouTubeで劇伴のプレイリストが流れているという。

――「YAMADA MUSIC PLAYLIST」ですね。アニメの放送終了後に、本編で使われた劇伴を流しながらチャット欄で作品の感想を語り合えるという画期的なもので。

ミト あれすごいよね。

DÉ DÉ MOUSE 嬉しいなあ。しかもそこで使われている絵もまたシンセウェイブ的なものになっていて、また音楽に合っているという。

――改めてお二人の劇伴というものがアニメにとって非常に大きな存在感を持つものだったのかがわかりますよね。

DÉ DÉ MOUSE 最初は作品に擦り寄りすぎたけど、ちゃんと自分のソロでも出せるくらいのエッヂさを劇伴に入れられたのが良かったんだと思います。そういうチャンスをくれたのがミトさんだったから。

ミト 劇伴だから攻められる場所というのがあって、例えば自分のソロやバンドとは違って超えちゃいけないラインがあるというか。楽曲提供とかの外仕事になるとそこは超えてはいけないというのを感じがちなんですけど、劇伴って実はあまりそのラインを求められていなくて。DÉ DÉくんはストーリーにすごくセンシティブに携わろうとしていたから、そうじゃないんだと。もっとフィジカルに気持ちを出し切らないといけない、劇伴ってそこが重要なんだよ……ってレコーディングあとに居酒屋で酔っ払って言いました(笑)。

DÉ DÉ MOUSE だから、そのあとすでに書いてあった25曲くらいを締め切り1週間で全部書き直したんですけど、そのときは最高に楽しかったですね。

ミト 結果肉体というか、普段やっていることに戻っていったのが良かったんだなって。

DÉ DÉ MOUSE 自分のことってよくわかっていないじゃないですか。自分で大丈夫だと思っていても、周りから言われて気づくというか、今回はまさにそれで。

――『山田くん』の今後の展開の中で、音楽はどう聴かれていくのか、それもまた楽しみですね。

ミト まだ原作は続いているからね。このインタビューが載る頃はどこまで話が進んでいるかわからないですけど、原作も今めっちゃ面白いですし、良い形で今後も続いていってほしいですよね。そのときにそこに私たちがいるかは……お上の掲示を待つのみです(笑)。

――あとは吉報を待つと(笑)。

ミト アニメーションもすごいので、個人的にも非常に安心して観ています!

DÉ DÉ MOUSE しかもさりげないですよね。どうだ!みたいなものじゃなくて。

ミト 本当に僕らは絵に恵まれていますよ。プレイリストもあるし。またデデくんはDJやってくれるのかな?

DÉ DÉ MOUSE 許可をいただけるのであればぜひ!

●作品情報
TVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』

TOKYO MX 毎週土曜24:30~
とちぎテレビ 毎週土曜24:30~
群馬テレビ 毎週土曜24:30~
BS11 毎週土曜24:30~
北海道放送 毎週土曜25:58~
静岡放送 毎週土曜26:13~
RKB毎日放送 毎週土曜26:30~
CBCテレビ 毎週土曜26:39~
MBS 毎週土曜27:38~
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。

その他放送情報
AT-X 毎週(日)22:30~(再放送:毎週木曜28:30~/日曜7:30~)

配信情報
dアニメストア、ABEMAにて4月1日より毎週土曜24時30分~地上波同時配信!
ほか各配信サービスでも4月4日火曜12:00より順次配信開始!
dアニメストア
dアニメストア ニコニコ支店
dアニメストア for Prime Video
ABEMA
U-NEXT 毎週(火)12:00~
アニメ放題 毎週(火)12:00~
バンダイチャンネル 毎週(火)12:00~
Hulu  毎週(火)12:00~
DMM TV  毎週(火)12:00~
FOD  毎週(火)12:00~
Amazon Prime Video 毎週(火)12:00~
ニコニコ  毎週(火)12:00~
TELASA(見放題プラン) 毎週(火)12:00~
J:COMオンデマンドメガパック 毎週(火)12:00~
auスマートパスプレミアム  毎週(火)12:00~
milplus見放題パックプライム 毎週(火)12:00~
Netflix 毎週(火)12:00~

【スタッフ】
原作:ましろ(コミックスマート「GANMA!」連載)監督:浅香守生
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:濱田邦彦
美術監督:清水友幸
色彩設計:大野春恵
3D監督:新垣 隼
撮影監督:酒井淳子
編集:木村佳史子
音響監督:明田川 仁
音響効果:安藤由衣
音楽:ミト(クラムボン)xDÉ DÉ MOUSE
オープニングテーマ:「ぐらでーしょん feat. 北澤ゆうほ」KANA-BOON
エンディングテーマ:「トリック・アート」清 竜人
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作:マッドハウス

【キャスト】
木之下 茜:水瀬いのり
山田 秋斗:内山昂輝
佐々木 瑛太:花江夏樹
佐々木 瑠奈:加隈亜衣
前田桃子:大西沙織
鴨田たけぞう:飛田展男
椿 ゆかり:土屋李央

©ましろ/COMICSMART INC./山田くんとLv999の製作委員会

関連リンク
TVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』公式サイト
https://yamadalv999-anime.com/

TVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』公式Twitter
https://twitter.com/yamada_a_jp

clammbon mito 公式Twitter
https://twitter.com/micromicrophone

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