離島にイノシシ 一体なぜ
淡路島の南に約5kmほど行った離島「沼島(ぬしま)」は、人口約300人ですが、イノシシが300頭生息しているということで、被害も出ているといいます。しかし、この沼島には、もともとイノシシは生息していなかったということです。
いったいなぜ離島に生息するようになったのか、そしてどこから来たのか。
“穏やかな島”の地面は穴だらけ…なぜ?
兵庫県南あわじ市にある離島「沼島」。島の1周は約10km、関西空港の3分の1ほどの小さな島で、約300人が漁業を中心にして暮らしています。
そんな穏やかな島で頭を抱えているのが市職員の山見嘉啓さん。悩みのタネは住宅地のすぐ裏手の道にあるといいます。
(記者)「すごい深さで掘られていますが…」
(南あわじ市職員 山見嘉啓さん)「これスイセンの球根です」
(記者)「昆虫などを探して漁った?」
(山見嘉啓さん)「そうです」
さらに、別の場所では…
(山見嘉啓さん)「これで(深さ)80cmですね」
(記者)「これはもう崩落寸前ではありませんか…?」
道を支える地面が大きく削られていて穴があいてしまっています。
この道は、島の「周遊路」。
観光客や住民が山登りや名所めぐりなどに利用し、夜に島を照らす灯台にも続いている大切な道ですが、このままでは崩れる可能性があるといいます。
(山見嘉啓さん)「業者に、自治会から補修を依頼してます。通れなくなったらたちまち困ることになりますからね」
上空から島を見ると…複数のイノシシとみられる影
ほかにも島のいたるところで地面がえぐられた跡が見られます。その原因は…
(山見嘉啓さん)「イノシシが掘ったところです。餌を求めて、おそらく昨夜の跡かな、かなり荒らしていますね」
鼻先で地面を掘り進める大きな獣。野生のイノシシです。いま沼島ではイノシシが大繁殖してしまっているというのです。
実際、どのくらいの数のイノシシがいるのでしょうか。
取材班は特殊なカメラをつけたドローンを投入。熱をもっている物体が白っぽく映ります。このカメラで上空から島を見てみると…
(記者)「これはどうですか?あきらかに動いている。複数体います」
木陰でうごめく2つの白い物体。イノシシのように見えます。
約3時間で23頭確認
さらに飛行を続けると…
(記者)「これはかなり大きいですよね」
(山見嘉啓さん)「動きから想像したら結構大きいですね。100(kg)はあるね」
約3時間の調査でイノシシとみられる白い影が23頭も確認できました。
(山見嘉啓さん)「結構おるなあ、想像した通りやの。ほんまにどうしようかな」
南あわじ市によりますと、現在、沼島に生息するイノシシは実に約300頭。島の人口300人に匹敵するほどいるというのです。
この現状に住民たちは…
「家から出えへん。怖いよな(イノシシが)来たらな」
「お風呂の窓からちょっとのぞいたらちょうどイノシシが来とったとかそうなんようなこともありますね」
「沼島はね、山芋・自然薯が多かったんよ。
イノシシが泳いで沼島に来た?
ただ、もとから「イノシシの島」だったわけではありません。沼島のイノシシを研究する兵庫県立大学の栗山武夫准教授は…
(兵庫県立大学 栗山武夫准教授)
「沼島にはもともと2010年より前にはイノシシがいなかったということは分かっていて、15年ぐらい前ですかね、ぽつぽつイノシシが生息するようになった」
では、一体どこからやってきたのでしょうか。
(栗山武夫准教授)
「フェリーや渡船の船長さんとかと話をすると、割と泳いでるイノシシを見るってけっこう聞くので、一定数は海に泳いでいるんだと思います」
泳ぐイノシシ 実際に撮影された映像では…
なんとイノシシが海を泳いで沼島にきたというのです。にわかには信じられない話ですが、実際に撮影された映像があります。
2018年、愛媛県の瀬戸内海。奥からやってきたのは、イノシシです。水面から鼻を出して、犬かきの要領で悠々と海を泳いでいます。方向転換もお手のもの。過去には10kmもの距離を泳いだ例も確認されているといいます。
淡路島から南に約4.6kmにある沼島。栗山准教授の仮説によると、イノシシは対岸から海を渡って上陸し、温暖な気候で食料が豊富な沼島でどんどん繁殖しているというのです。
山見さんらは「箱わな」を設置
イノシシが増え続けるのを放ってはおけない。4月6日、南あわじ市の職員・山見さんらはイノシシを捕獲するための檻、「箱わな」を設置していました。
中には餌となる米ぬかをまいて、もしイノシシが餌を食べようと足を踏み入れると、仕掛けが作動し扉が勢いよく降りてきて一瞬にして逃げ場を奪います。
しかし、相手は野生の獣。檻をよく見てみると…
(記者)「檻が膨らんでませんか?」
(山見嘉啓さん)「そうですね。80kg以上の個体も何回か入ってますから。この檻は破られたことも複数回あります」
餌のにおいを嗅ぎつけてやってきたイノシシ
罠を置いたその日の夜。早速イノシシが餌のにおいを嗅ぎつけてやってきました。
その後、別のイノシシも1頭、また1頭と集まってきます。餌に釣られるように少しずつ檻の中へ。
そして、勢いよく扉が下りると、びっくりしたのかイノシシが一目散に逃げていきました。しかし、よく見てみると、檻の中に1頭、イノシシが入っています。
翌朝、山見さんが見にいくと、勢いよく何度も檻に突進するイノシシ。体重は20kgほどとまだ小さいですが、来年には成獣となって島を荒らす恐れがあるといいます。
「捕獲する数より増える数の方が多い」
南あわじ市は地元猟友会と協力して、去年約150頭のイノシシを捕獲しています。しかし、数は一向に減らないといいます。
(山見嘉啓さん)「捕獲する数より増える数の方が多いですから、ほんまにね。
島の努力だけでは太刀打ちできない…そんな状況が目前に迫っています。
【取材担当記者が報告】行政も対策・支援は行っているものの…
―――イノシシが増えることで島民への被害は?
(川地晴也記者)「南あわじ市では対策や支援をしていて、住民への被害は食い止められている状態です」
―――人的被害はないということですが、農作物への被害は?
(川地晴也記者)「私が取材した中では家庭菜園をしているという人はいませんでしたが、数年前は被害にあっていたということです」
―――行政としての対策は?
(川地晴也記者)「南あわじ市としての対策・支援は先ほどの通りですが、兵庫県としても、狩猟免許の試験を増やすことや、ハンターの育成支援などをしています。箱わなを仕掛けるにも免許が必要なため、そこの間口をなるべく広げる支援をしています。しかし、数が追いつかないというのが現状です」
―――なぜイノシシは沼島に?
(川地晴也記者)「これははっきりとわかっていません。推測の域を出ませんが、沼島のイノシシを研究する兵庫県立大学の栗山武夫准教授によると、山火事などのなにかしらの原因で淡路島の対岸まで追いやられてしまったイノシシが海を泳いで渡って着いた先にあった沼島が、餌も豊富で環境も整っている楽園に近い状態であったと考えられるのではないか、と話していました」
(2026年4月17日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン!』より)

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