◆「第35回日本映画批評家大賞」
1991年に水野晴郎が発起人となり、淀川長治、小森和子といった当時第一線で活躍した映画批評家たちによって設立された映画賞「日本映画批評家大賞」。35年の歴史を数えた本年は「問うたびに、深くなる輝き。」をテーマに、映画批評家たち選考員の独自の視点によって厳密に選定した16賞を17組に授与。メイン司会は奥浜レイラが担当した。
◆「愚か者の身分」が4冠達成
主演男優賞に輝いたのは『愚か者の身分』の北村匠海と、『国宝』の吉沢亮。『愚か者の身分』は作品賞、監督賞(永田琴監督)、新人男優賞(林裕太)も受賞し、4冠を達成した。
同作で多くの賞を受賞している林は「いつか作品が評価される機会があればなというふうに思っていたんですけど、作品賞を取れたということが、僕は本当に1番嬉しく思っています」と歓喜。北村も4冠の喜びを語りつつ、「2025年は、日本の映画というのは、『国宝』という作品を筆頭にすごく力があったなと思っていて」と『国宝』に出演した友人でもある吉沢、横浜流星への思いを明かし、「そういう作品がある中で、『愚か者の身分』を選んでいただいたという、そこにすごく愛情を感じましたし、同時に、より僕らが日本の映画というものを背負って、どんどん広げていける力にすごくなります」と力強く語った。
◆「国宝」吉沢亮、田中泯の“存在感”語る
『国宝』からは、吉沢のほか、助演男優賞に横浜、ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)に田中が選出。吉沢が田中に花束を手渡し、過酷な撮影を振り返る場面も。吉沢は「映画を観ている時もそうだし、現場でご一緒させていただいている時も、泯さんとのシーンは毎回張り詰めるような緊張感があって、恐れだったり、いろんな感情を抱えながら、それが僕のお芝居も助けてくださって、本当に泯さんとこの作品でご一緒できたことが素晴らしい経験になりました」と語った。
そのほか、主演女優賞は『佐藤さんと佐藤さん』の岸井ゆきのが受賞。『遠い山なみの光』で助演女優賞を受賞した二階堂ふみは、海外撮影中のため欠席となった。
◆「第35回日本映画批評家大賞」受賞者一覧
作品賞:『愚か者の身分』(永田琴監督)
監督賞:永田琴監督『愚か者の身分』
主演男優賞:北村匠海『愚か者の身分』
主演男優賞:吉沢亮『国宝』
主演⼥優賞:岸井ゆきの『佐藤さんと佐藤さん』
助演男優賞:横浜流星『国宝』
助演⼥優賞:二階堂ふみ『遠い山なみの光』
ドキュメンタリー賞:『みらいのうた』(エリザベス宮地監督)
アニメーション作品賞:『ChaO』(青木康浩監督)
新⼈監督賞:小島央大監督『火の華』
新⼈男優賞(南俊子賞):林裕太『愚か者の身分』
新⼈⼥優賞(小森和子賞):南琴奈『ミーツ・ザ・ワールド』
脚本賞:熊谷まどか・天野千尋『佐藤さんと佐藤さん』
編集賞(浦岡敬⼀賞):大川景子『旅と日々』
松永文庫賞(特別賞):NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):田中泯『国宝』
ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):長塚京三『敵』
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