俳優の綾瀬はるか主演の映画『ファーストボイス ―私たちの逆転裁判―』が、10月2日より全国公開されることが決定した。解禁されたファーストビジュアルでは、綾瀬が鮮烈な赤のボディコン姿で登場。弁護士らしからぬ大胆なファッションが強烈なインパクトを放っている。

 本作は、1989年のバブル経済絶頂期を舞台に、日本で初めて「ハラスメント」が法廷で争われた実際の出来事に着想を得たリーガルエンターテインメント。当時は女性が結婚までの“腰掛け”として働く存在と見なされることも珍しくなかった時代。そんな社会の常識に異議を唱え、後の法改正にもつながる歴史的な裁判に挑んだ型破りな弁護士たちの姿を描く。

 主人公の弁護士・朝日道子を綾瀬が演じる。2026年は『人はなぜラブレターを書くのか』『箱の中の羊』に続き、主演映画3本が公開される綾瀬が、本作ではお人好しで採算度外視の案件ばかり引き受けながらも、強い信念を胸に社会の理不尽と向き合う弁護士役に挑む。

 綾瀬は、本作について「作品や役を通して、明日が少し明るくなったり、元気や勇気を届けられたらといつも思っています」とコメント。脚本を読んだ際も「実話に着想を得た物語と聞いて、多くの方に届けたいと思った」と振り返り、「これまで当たり前とされてきた常識に疑問を投げかけ、自分の声を信じて行動した人たちの物語。この作品が、一歩前に進む勇気や力を届けられたらうれしいです」と作品への思いを語っている。

 朝日に相談を持ち込むキーパーソン・上原恵役には、NHK大河ドラマ『光る君へ』(2024年)で鮮烈な印象を残したほか、『TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』(2026年)など話題作への出演が続くファーストサマーウイカ。上司から執拗な嫌がらせを受け、仕事まで奪われながらも声を上げることを諦めない女性を演じる。

 また朝日の弁護士事務所で働く新人弁護士・藤野栞役を演じるのは、TBS日曜劇場『この世界の片隅に』(2018年)、月9ドラマ『嘘解きレトリック』(2024年)などで主演を務めたほか、NHK連続テレビ小説『ブラッサム』(2026年)への出演を控える松本穂香。本作では、朝日に尊敬を抱きながらも、自身の実力を過信し時にぶつかる“意識高め”の若者であり、野心と未熟さの狭間で揺れ動くキャラクターをリアルに演じている。

 監督を務めるのは、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018年)、『老後の資金がありません!』(2021年)、『九十歳。何がめでたい』(2024年)などを手掛けた前田哲監督。社会問題をエンターテインメントとして昇華してきた前田監督が、現代にも通じる「ハラスメント」というテーマを、爽快な逆転劇として描き出す。

 あわせて解禁された特報映像には、その姿のまま法廷に立とうとする場面も収められており、“100%負ける”と言われた前代未聞の裁判にどう立ち向かうのか。一人の女性の声が、やがて社会を動かしていく痛快な逆転劇に注目だ。

■綾瀬はるかのコメント

 作品や役を通して、明日が少し明るくなったり、元気や勇気を届けられたらといつも思っています。

 『ファーストボイス』の脚本を読んだ時も、同じことを思いました。そして、実話に着想を得た物語と聞いて、多くの方に届けたいと思いました。

 物語の中で共に闘うことになるファーストサマーウイカさんは、ご自身の意志や考えをしっかり持った方で、役柄とも重なる魅力を感じました。女性キャストの皆さんも個性的で、とてもパワーを感じました。

 前田監督は、いつも周りに気を配りながら冗談を言って現場を和ませてくださるのですが、それで役者同士の会話が弾み出すと、今度は「はい、撮影しますよー!」と現場を引っ張ってくださる、とてもパワフルな方でした。温かさとエネルギーにあふれた現場だったと思います。

 『ファーストボイス』は、これまで当たり前とされてきた常識に疑問を投げかけ、自分の声を信じて行動した人たちの物語です。

 この作品が、ご覧になる皆さんに、一歩前に進む勇気や力を届けられたらうれしいです。

■ファーストサマーウイカのコメント
 自分が生まれた1990年頃は、まだこんな価値観だったのかと、脚本を読んで改めて驚きました。撮影前から裁判の傍聴へ行ったり、関係者からお話を伺って、彼女達の「最初の声」を元に生まれたこの物語にリスペクトを持って挑みました。

 綾瀬さん、松本さん、ほか素晴らしいキャストの皆さんとご一緒に、前田組に再び参加できたことが、とても光栄です。

 ネットもスマホもない時代に、彼女達が社会を、人の心をどうやって動かしたのか。価値観が日々変わり続ける今だからこそ、いろんな世代に観ていただきたい映画です。

 風景やファッション、細部に至る時代の作り込みにもご注目いただきたいので、ぜひ大きなスクリーンで!

■松本穂香のコメント
 今回わたしは、綾瀬はるかさん演じる朝日先生の元で働く新人弁護士・藤野栞を演じました。

 朝日先生の考え方、生き様はたくさんの方に響くものがあると思います。

いろんな色があっていい、いろんな形があっていい。男や女である前に私たちは一人の人間であり、その尊厳は守られるべきだと、この映画を観た一人一人が改めて個人を大切に思うきっかけになれば幸いです。

■前田哲監督のコメント
 時代に漂う空気に、ワクワクドキドキする心動き弾むようなことがどんどん少なくなってきていたのですが、綾瀬はるかさんとの映画作りはワクワクドキドキする刺激的な撮影になりました。

 共演のファーストサマーウイカさんと松本穂香さんと最強最高のチームワークで、観客の皆さんに元気と勇気を届ける映画に仕上がったと感じています。

 最初に声を上げることはとてもとても勇気がいります。社会のノイズにかき消されてしまうその小さな声を聴き逃さない、聴く耳を持ち行動することはさらなる勇気とエネルギーがいると思います。小さな声を聴き逃さず共に闘った人たちの物語に、ご期待ください。

■三輪祐見子、 坂野かおり、有重陽一 (プロデューサー)からのコメント
 私たちがこの映画のモチーフとなる実話に出会ったのは2018年のことです。
「ハラスメント」という言葉が日本社会に定着する背景に、これほどまでに熱い人間ドラマがあったことに強く興味を惹かれました。当時の“世間の常識”という巨大な壁を相手に、未来のために起こした前例なき裁判。いま私たちがこうして働けているのは、道を切り拓いてくれた先人たちのお陰だという深い感謝が、映画化への大きな原動力となっています。

 前田哲監督のもと、人の痛みに寄り添う包容力と、周囲を優しく照らす明るさを持つ主人公を人間味豊かに演じてくださった綾瀬はるかさん。傷つきながらも前に進もうとする女性の強さと脆さを体現したファーストサマーウイカさん、現代の観客に近い視点から心の変化を繊細に映し出した松本穂香さんという、この三人にしか生み出せない物語が完成しました。

 自分一人の力は小さく、とるに足りないものに思える瞬間があるかもしれません。しかし、あの時代に声を上げた人たちがいたから、今がある。そして今、声を上げる人たちが、未来を作る。その連鎖をスクリーンで感じていただけたら幸いです。

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