また、2ドアハードトップのGT-Rから採用されたリアのオーバーフェンダーは、当時の若者の憧れの的でもあった。4ドアセダンのGT-Rは、リアのタイヤハウスを拡大するためにサーフィンラインをカットしたデザインだったが、よりワイドなタイヤを装着することを想定し、ハードトップではオーバーフェンダーを追加。
レースにおいても、圧倒的な速さを見せ、50勝以上という金字塔を打ち立てたGT-Rを象徴するスタイルとなった。

 このKPGC10は、1197台が生産されたうちの、100番台の車台番号を持つ初期に生産された1台。ボディは徹底的にレストアが施され、内装も含めてオリジナル重視で仕上げられている。一方、珠玉のS20型エンジンをはじめ、足回りやブレーキなどにはオーナーのこだわりが盛り込まれて、現代のクルマに引けを取らない実力を秘めている。一生を共にできるクルマ、それがスカイラインGT‐Rだ。

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