同作品は累計発行部数60万部を突破し、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をW受賞するなど数々の賞を制覇した米澤穂信氏の戦国ミステリーを映画化したもの。メガホンを取るのは、世界三大映画祭の常連であり、国内外で高い評価を得続ける黒沢清監督。
物語の舞台は、密室と化した“黒牢城”。城主・荒木村重(本木)とその妻・千代保(吉高由里子)、地下牢に囚われた天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)らを取り巻く、さまざまな登場人物たちの思惑が飛び交う緊迫の戦国系心理ミステリーとなっている。
今回解禁された映像は、織田信長に謀反を起こした孤高の城主・村重が籠城する有岡城内で巻き起こる第一の事件――「少年の密室殺人」の謎を解き明かすため、事件現場で緊迫の“殺人検証”を行う村重と家臣・乾助三郎(宮舘涼太)を捉えたシーン。
ある日、襖が数センチしか開いていないほぼ密室の部屋で、信長へ寝返った父を持つ少年・自念(じねん)が弓矢によって殺害されていた。しかし、その凶器となる矢は見つからず。村重は殺人方法と方法の特定を試みるが、室内からでは天井や床に当たり長い弓が引けず、庭を挟んだ通路から狙おうにも灯篭が邪魔して矢を室内に通せない。検証を重ねる2人は、あらかじめ弓矢に紐を括り付け死体から引き抜き手繰り寄せるといった大胆な方法など謎の解明に挑むが、果たして。
“主君”と“家臣”という主従関係にある村重と助三郎。戦国時代の厳しい上下関係にありながらも、強固な信頼を感じさせる2人のやりとりは、まるでホームズとワトソンのような師弟愛溢れる”探偵コンビ”。
劇中でレクター博士とクラリス(『羊たちの沈黙』『ハンニバル』)を彷彿とさせる“危険なバディ”関係を築く村重と官兵衛とは異なる、2人の絶妙な関係性について、宮舘を「人の心に素直に存在してくる気の良さみたいなものがあった」と称賛する本木。宮舘自身の持つ真っ直ぐな人間性が、村重から絶大な信頼を寄せられる助三郎というキャラクターに見事な説得力を与えている。劇中で異例の探偵コンビとも呼べる2人の息の合った掛け合いと、スクリーンから漂う唯一無二の空気感にも期待が高まる。
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