本作は、直木賞作家・千早茜の同名小説を三島有紀子監督が映画化。30歳を目前に、仕事にも恋愛にも行き詰まりを感じているイラストレーター・神名(松岡)が、大学時代の先輩で“男ともだち”のハセオ(成田)と7年ぶりに再会し、京都、富山、広島で過ごす「3つの夜」を通じて人生を動かしていく。「第39回東京国際映画祭」(10月26日~11月4日)のコンペティション部門にも出品されている。
中島演じる真司は、妻子がありながら神名と関係を持ち、無神経な言葉を投げかける人物。中島は「出たよ中島と思われるかもしれない役回りですが懲りずに楽しんでいただけたらと思います」と、ユーモアを交えて役柄を紹介した。
演じる上では、人物像を固めすぎず、現場で生まれるものを大切にしたという。「そんなに決めきらずに、赴くままに」と振り返り、「やっぱりその場で出たもののほうが有機的なお芝居になると実感しました」と語った。
16日に放送されたNHKの情報番組『あさイチ』に出演。放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の浅井長政役や、7月期に放送されたTBSのドラマ『Tシャツが乾くまで』での名演ぶりも話題の中島だが、10年以上の下積み時代もあった。経験を重ねる中で、自らアイデアを出し、話し合いながら作品を作ることの重要性に気づいたという中島。本作でも、三島監督と撮影の段取りに入る前から、演じ方についてじっくり話す時間があった。
「段取りの前に『どうやるか?』みたいなことをゆっくりお話して、いろいろ考えるきっかけを与えてくださったんです。だけど、みんなで動いてやってみたら、最初に監督と2人で話したこととも違う演技になっていって、それが楽しかったし、面白かったです」と、実際に芝居をする中で変化が生まれたことを説明。「じっくり何度も段取りしていく作業が私はわりと好きなので、やりながら『面白くなってきたぞ』と思いましたね」と手応えを感じていたことを明かした。
劇中では、神名を巡り、真司とハセオが一触即発となる場面もある。成田とは過去に映画で共演し、ワークショップにも一緒に参加していたといい、「似たような感じで、似たような役をやって来ているなと思って…勝手に仲間だと思っています(笑)」と親近感を語った。
完成した作品については、台本を読んだ時の印象から「全然違う映画になってました」とコメント。「現場で起きたこと、俳優とか、演出とかスタッフが考えてきたことが豊かに表現された結果だと思うんです」と、撮影を通じて生まれた作品の広がりを振り返っている。
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