原作は、池井戸潤氏が執筆した同名小説。日本の正月の風物詩となった『箱根駅伝』を国民的作家・池井戸氏が十余年もの歳月と情熱をかけて執筆した。物語は、箱根駅伝に2年連続で出場を逃した古豪・明誠学院大学の陸上競技部を中心とした挑戦と、箱根駅伝の生中継を担う「大日テレビ」というテレビ局の舞台裏の2つの大きな柱で描かれている。
箱根駅伝の生中継を担うチーフプロデューサー・徳重亮役に大泉、センターディレクター・宮本菜月役に伊藤沙莉、箱根駅伝に挑戦する明誠学院大学陸上競技部の監督・甲斐真人役には山下智久など、そうそうたるメンバーが名を連ねている。
箱根駅伝の絶対王者・東西大学の平川庄介監督(山本耕史)は、選手時代から因縁のある甲斐監督へのライバル意識からか「学生連合は廃止すべき」と主張し、波紋を広げる。一方、大日テレビ側にも新たな問題が起こる。より迫力ある映像を届けようと宮本菜月(伊藤沙莉)が新たな中継プランを提案するも、地元住民から猛反発を受け、技術スタッフとも衝突。さらに、箱根駅伝中継そのものへの痛烈な批判まで飛び出し、思わぬ窮地に追い込まれる。
『箱根駅伝』まで1ヶ月半が経ち、大日テレビのチーフプロデューサー・徳重は、中継ポイントの下見のため、センターディレクター・宮本菜月(伊藤沙莉)やAD・戸山知香(山田杏奈)、技術チーフ・桑名哲(河内大和)らスタッフたちと箱根に向かう。
全10区間、217.1キロの距離で競われる『箱根駅伝』の中継は、80台以上のカメラの映像を40ヶ所以上の受信ポイントでつないでいく。そのため、途中に電波をさえぎる障害物がないか、毎回、入念な下見が必須。今でこそ高度な技術で支えられている箱根駅伝中継だが、箱根駅伝中継が始まった約40年前は、葉っぱ1枚でも電波がさえぎられた。
そんな先人たちの命懸けの苦労に思いをはせながら各ポイントをチェックして回るなか、菜月が平塚中継所の近くにコースを見渡せる絶好の場所を発見。ここにカメラを置けば、たすきリレー直前のデッドヒートも余すところなく伝えられる。菜月は土地の使用許可を取ろうとするが、地主から「絶対にカメラは置かせない!」と門前払いを食らってしまう。何度足を運んでも地主の後藤(山田明郷)は「ダメだ!」の一点張り。さらに、「箱根駅伝と、あれを中継するお前らが大嫌いなんだ」と、箱根駅伝中継そのものも痛烈に批判する。後藤がそこまで中継を嫌う理由とは。
さらに、技術の桑名も「ケーブルを渡せない場所にカメラは置けない」と主張。菜月もしつこく食い下がるが、「技術は何でも屋じゃねえんだよ。諦めんのもおまえらの仕事だろ」と譲らない。それでも諦めない菜月に、徳重も力になろうとする。
一方、予選会で敗れた大学の選手たちで構成される関東学生連合チームに激震が走る。
選手たちに動揺が広がるなか、方針を曲げようとしない甲斐に、コーチ・北野公一(駿河太郎)も猛抗議する。「将来ある選手たちをむやみに消費するようなまねはやめろ」と甲斐に目標撤回を求める。さらに、選手たちの間でも、甲斐の方針を巡り、キャプテン・青葉隼斗(小林虎之介)たち賛成組と、松木浩太(水沢林太郎)たち反発組が衝突。チームは崩壊の危機に陥る。
甲斐の目標が思わぬ波紋を呼び、空中分解寸前の学生連合。そして、何を撮って、何を撮らざるべきか。自分に問い続ける菜月と、答えを探す徳重。信じる思いが、逆風を跳ね返す。

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