俳優の岸井ゆきのと森田望智が1日、都内で行われた映画『すべて真夜中の恋人たち』(13日公開)東京国際映画祭舞台あいさつに登壇し、互いの印象を語った。

 岸井は人との関わりを拒み孤独に生きてきたフリーの校閲者・入江冬子、森田は誰にでも物おじせずに自分の意見を言う石川聖を演じる。


 森田が岸井と会った時、森田の集中したたたずまいと冬子のイメージがぴったりだったと感じたそう。しかし、1~2ヶ月後に別の作品で一緒になった際は、冬子とは違うオーラを感じ取ったという。「すごい驚いたんですけど、それだけ作品を背負って作品の色に染まって役のことをずっと考えていらっしゃる方なんだなとすごく尊敬しますし、でもゆきのちゃんの変わらない芯の部分はずっとありながら、そこに色がついていくみたいな。単純に『すごいな、役者さんだな』って思ってました」と感激した。

 一方、岸井は自身が役に入り込むことを語りつつ、「望智ちゃんはいつも生き生きしているというか、いつ会っても望智ちゃんでいてくれることがとても尊敬するし、安心します」とほほ笑んだ。

 同映画祭のガラ・セレクション部門に出品となった同作は、川上未映子氏による同名恋愛小説の映画化。人との関わりを拒み孤独に生きてきたフリーの校閲者・入江冬子(岸井ゆきの)が年上の物理教師・三束(浅野忠信)と出会い、そこから冬子の日常が少しずつ変化していく。冬子のみならず、三束や石川聖(森田望智)、誰もが抱える孤独を描き出し、現代的でいて普遍的なテーマを、静かに繊細に差し出す。小さな心のさざ波を、息を止めて見つめるようなラブストーリーとなっている。

 イベントにはほかに、浅野忠信、川上未映子氏、岨手由貴子監督が登壇した。
編集部おすすめ