主食である米をいかにおいしく食べるかは、日本人の永遠のテーマかもしれない。定食レストランや弁当店などを経営するプレナス(東京)は、米食文化研究所のホームページで「米調理の歴史」を公開した。
米の調理は、古代から甕(かめ)での煮炊きや「こしき」での蒸し調理など、さまざまな方法で行われ、平安末期頃にはつば付きの土器の釜が、鎌倉以降には鉄製の羽釜が登場した。江戸後期になると、げたの歯のような把手(とって)がついた分厚いふたの釜が普及。分厚く重い蓋は、釜の内に蒸気を密閉して保つためで、下駄の歯のような把手は、高い温度や湿度で板が反るのを防ぐ工夫だったという。羽釜は竈(かまど)にはめ込み、下と横から効率よく加熱。少量の水で炊き干した後に、中の蒸気で米を蒸すことで完成させる調理工程は、現代の炊飯器と同様の仕組みだという。
明治以降ガスや電気が普及すると、1902年には日本初の「ガスかまど」が、1955年には電気炊飯器が登場した。それまでの炊飯は目が離せなかったが、炊き上がりまでの工程が自動化されたことで、家事労働にかかる時間を大幅に軽減し、生活様式にも大きな変化をもたらした。
保温や米以外の調理もできる炊飯器が普及している現代。仕組みを改めて知ると、スイッチ一つで炊きあがるご飯のおいしさが増すかもしれない。











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