横浜みなとみらいホールのシンボルとして親しまれているパイプオルガン「ルーシー」。その壮大な音色をワンコインで楽しめる名物企画の2026年度ラインアップが発表された。

1998年の開館以来続く「オルガン・1ドルコンサート」と、より深く鑑賞したい層に向けた「オルガン・1アワーコンサート」の両シリーズによって、クラシックファンから初心者まで幅広い層に音楽の喜びが届けられる。

 「オルガン・1ドルコンサート」は、平日昼の30分間を100円、または1米ドルという手軽な料金で楽しめるプログラム。事前予約不要でふらりと立ち寄れるのが魅力で、2026年度は全5回を開催する。4月22日(12時20分 開演)の尾崎麻衣子による「感謝をこめて」を皮切りに、5月27日の新田朝香、10月21日の原田真侑、2027年1月27日の内田光音、3月17日の柳澤文子まで、新進気鋭の奏者たちが登場する。ランチタイムや街歩きの合間に、圧倒的なパイプオルガンの響きを気軽に体験できる貴重な機会となっている。

 一方、よりたっぷりオルガンの世界に浸りたいという要望から誕生した「オルガン・1アワーコンサート」は、全席指定1000円で1時間の演奏をトーク付きで楽しめる。2026年度は4回が予定されており、6月24日の都築由理江による行進曲の世界、9月18日の近藤岳によるデュリュフレ没後40年記念公演、11月25日の早島万紀子によるメシアンの色彩豊かなプログラム、そして2027年2月24日の荻野由美子によるバッハへのオマージュと、テーマ性の高い公演が並ぶ。奏者の解説を交えながら名曲をひも解くスタイルは、音楽への理解をより深めてくれるだろう。

 これらの演奏を支えるのは、アメリカのC.B.フィスク社製のパイプオルガンだ。4632本ものパイプを有し、その輝かしい音色からラテン語で「光」を意味する「ルーシー」の愛称で呼ばれている。横浜にちなんだカモメや帆のデザインが施されたこの楽器は、まさに港町の文化を象徴する存在だ。このほかにも、4月にはオリヴィエ・ラトリーのリサイタル、12月にはクリスマス・コンサートも予定されている。

一流のホールで、歴史ある楽器の音色に身を委ねるひとときは、日常の中に贅沢な彩りを与えてくれそうだ。

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