大手外食チェーンのワタミが、店舗で出た食品廃棄物を堆肥にリサイクルし、その堆肥で育てた特別栽培米「さすてな米」を一部店舗で提供し始めた。食品廃棄物を燃やして終わりにするのではなく、資源として循環させる“食品リサイクルループ”を本格的に回し始めた形だ。

 この取り組みは、2023年に食品リサイクル法に基づく「再生利用事業計画」として国の認定を取得したもの。認定により、食品循環資源の広域収集が可能になり、より効率的なリサイクルが実現している。

 今回のループは、新潟県内のワタミ直営2店舗で出た調理くずや食べ残しを、不二産業(新潟市)のリサイクル工場で堆肥化。その堆肥を山波農場(柏崎市)が水田に施肥し、収穫した米を再びワタミ店舗へ納品するという、まさに“ぐるっと一周”の循環モデルだ。「さすてな米」は関東・北陸・東北・長野・沖縄のワタミグループ店舗で順次提供されていく。

 ワタミではこれまでも、食べ切りの呼びかけや持ち帰り推奨、廃棄量の計測など、食品ロス削減に向けた取り組みを進めてきた。今回の「さすてな米」は、SDGsの目標12(つくる責任 つかう責任)に沿ったアクションをさらに強化するもの。今後は他社との協働も視野に、循環の輪を広げていくという。

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