言葉だけでは思いは伝わらなかった
ちゅうぎんフィナンシャルグループでは、瀬戸内海の豊かな恵みを未来につなぐためのプロジェクト「瀬戸内渚フォーラム」を通じ、岡山県玉野市胸上浜の藻場保全・回復に取組んでいます。瀬戸内海の循環の最前線にいる胸上漁業協同組合、生き物を愛するプロフェッショナル集団の株式会社イノカ、その活動を下支えする瀬戸内渚フォーラムのメンバーとともに少しずつ前に進んできています。
そのような中、取組内容やその結果は伝わっていても、「なぜ私たちが取組んでいるのか」「現場では、どんな思いや葛藤があるのか」といった部分が、言葉や資料だけでは十分に伝えられていないのではないか、といった問いを持つようになりました。
現場を“北極星”として残す
この問いと向き合う中でたどり着いたのが、現場の姿を映像として残すことでした。海の状態、関わる人の表情や視線、交わされる会話。現場には、文章ではすくいきれない情報と感情があります。
それらを映像にすることで、関係者の思いを、この取組に関わる人々が立ち返るための「北極星」にでき、新しく関わってくださる仲間にとっての、共通言語としてつないでいけると考えました。
そして同時に、同じ問題意識を持つ人や、「何かしたい」と感じている人が、この取組に共感し、一歩踏み出すきっかけになってほしい。そんな思いから、取組みを動画で伝えたいと考えました。
映像化にあたっては、岡山を本社に、地域の現場の声を丁寧にすくい上げ可視化する市民メディアである8bitNewsのみなさんにご協力いただきました。
伝えたいこと
この動画で私たちが大切にしたのは、次の三点です。一つ目は、瀬戸内海をはじめ、海でいま何が起きているのかを知ってもらうこと。
静かに進行している変化や課題に、まず目を向けてほしいと考えました。
二つ目は、その課題に向き合っているプレイヤーがいるということ。
胸上漁業協同組合、イノカ、わたしたちちゅうぎんフィナンシャルグループをはじめ、地域に関わる様々な方それぞれが、海と真摯に向き合っています。
三つ目は、それぞれが何を思い、何を大切にしているのか。
作った言葉にはない、迷いや葛藤も含めた「人の思い」が現れることを意識しました。
これからの取組み
瀬戸内渚フォーラムでのネイチャーポジティブに向けた取組はまだ未来への途中段階です。これまで行ってきた現状や原因を知るための調査から、具体的な打ち手を検討し、実行へと進めていく予定です。この動画はゴールではなく、あくまでスタートです。
ぜひ、下記リンクから動画をご覧いただき、取組を知り、応援していただき、そして「関わってみたい」「一緒に考えたい」と感じていただけたら嬉しく思います。
制作者コメント
瀬戸内の藻場再生は、NHK新人職員時代に同期のディレクターと伝えた、私にとって思い出深いテーマです。20年を経てもなお同じ課題に挑み続ける現場に、再生の道のりの長さを痛感しました。それでも諦めず努力を重ねる人々と、技術革新が手繰り寄せる希望。
その姿に胸を打たれ、ジレンマと挑戦への敬意を映像に込めました。
私を育ててくれた瀬戸内の風土と人々を、これからも記録していきます。
株式会社8bitNews
ジャーナリスト
堀 潤
「海を守るとは、一体何が正解なのか分からない。」
中国銀行の武田さんはこう呟いていました。
人は自然を糧にして生きてきました。けれどもその歴史は地球全体から見れば雀の涙のようなものです。ひょっとすると、今度は人が自然に飲み込まれてしまう番かもしれない。人はどうすれば自然と共に生きていけるのか。
そんな大きなことを考えるのは自分の役割じゃない。そう思う人は多いでしょう。正直、どこかでそう思っている自分もいます。
けれど。こんな壮大なテーマについて真正面から悩んでいる人がいる。銀行という、資本のど真ん中で。
きっと、この素朴な事実を伝えることこそ僕たちの仕事なのだろう。
そう気づかせて頂いた貴重な現場でした。
これからも一緒に悩ませてください。
株式会社8bitNews
ジャーナリスト
三島 知幸
▼YouTubeで見る:透明な海に魚はいない ー瀬戸内渚フォーラムの挑戦ー
×株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ
電話番号:086-223-3110