日本人選手が多くプレーするイングランド2部リーグは、レギュラーシーズンが終わり、プレミアリーグ昇格をかけたプレーオフが始まった。
23歳の松木玖生が所属するサウサンプトンは、9日にミドルズブラとのプレーオフ準決勝1stレグを戦う。
そうしたなか、『BBC』は、サウサンプトンがプレーオフ準決勝前にスパイ行為をしていた疑惑があり、イングランド・フットボールリーグ(EFL)が調査を始めたと伝えた。
「サウサンプトンはプレーオフ準決勝1stレグの48時間前に、ミドルズブラをスパイした疑いが持たれている。
ミドルズブラは、ダーリントン郊外のハーワース・オン・ティーズにある広大なロックリフ・ホールで練習を行っている。
しかし、ここは木々に囲まれ、外界から隔絶された典型的な練習場ではない。ロックリフ・ホールは、ミドルズブラのオーナーであるスティーヴ・ギブソンが建設した高級ホテル、スパ、ゴルフリゾートが併設された複合施設であり、一般に開放されている。
選手たちの練習をこっそり覗き見たいなら、それほど苦労する必要はない。スパイとされる人物はゴルフ場からミドルズブラの練習ピッチを見下ろすエリアまで歩いて行き、そこで発見された。
ミドルズブラ側がサウサンプトンのアナリストだと主張する人物は、ゴルフ場に車を停め、そこから数百メートルほど歩いて小さな丘の頂上まで行ったとされている。練習場とゴルフコースは生垣を挟んで隣接している。
スパイが茂みに隠れているところを発見されたという報道もあるが、実際のところはそれほど劇的な話ではないようだ」
「関係者によると、その人物は練習場へと続く丘の頂上に立っていた。そこからはピッチ全体を見渡すことができ、まさにうってつけの場所だった。
この不審人物はイヤホンを装着したまま、携帯電話を練習風景に向けていたとされている。
ミドルズブラのスタッフは、彼がビデオ通話で練習の様子をライブ配信していた可能性があると考えている。
その後に起こったことは、巧妙なスパイ活動というよりは、まるでコメディの寸劇のようだった。
ミドルズブラのスタッフが声をかけたが、その人物は身元を明かさず。携帯電話からいくつかのコンテンツを素早く削除すると、ゴルフ場へと走り去った。彼はトイレに駆け込み、着替えて、慌ててその場を立ち去った。
ミドルズブラのカメラマンが写真を撮影し、サウサンプトンのウェブサイトに掲載されていたプロフィールと照合したとされる。そしてもちろん、この人物は監視カメラの映像に何度も映っていた。
ミドルズブラのスタッフは激怒し、すぐにEFLに報告した」
2019年にリーズのスパイ行為が発覚した際には20万ポンド(約4271万円)の罰金が科された。
スパイ行為が立証された場合にサウサンプトンが科される懲戒処分がどのようなものになるのかは現時点で不明。ただ、昇格プレーオフから除外される可能性は示唆されていないようだ。
なお、サウサンプトンは吉田麻也、南野拓実、李忠成氏らも所属したクラブ。
筆者:井上大輔(編集部)

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