チェルシーに所属していたウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクが、ドーピング違反によって4年もの出場停止処分を科される可能性が浮上している。
今回は『football365』から、これまで主要なサッカー選手に課せられたドーピングによる出場停止処分のワースト5をご紹介する。
5位:アンドレ・オナナ(9ヶ月)
かつてマンチェスター・ユナイテッドで守護神を務めたアンドレ・オナナ。彼はアヤックスに在籍していた際、ドーピング検査で禁止薬物のフロセミドが検出され、出場停止処分を受けた過去がある。
カメルーン代表GKは体調を崩した際、妻に処方されていた薬を間違えて服用してしまったと主張した。「パッケージがアスピリンとほぼ同じだった」と弁明したものの、UEFA側はこれを認めず、当初は12ヶ月の出場停止を言い渡した。
しかし、その後オナナ側が行ったスポーツ仲裁裁判所(CAS)への控訴が認められ、最終的には9ヶ月に短縮されている。
5位:マーク・ボスニッチ(9ヶ月)
かつてマンチェスター・ユナイテッドでもプレーしたことで知られるマーク・ボスニッチ。プレミアリーグで活躍を見せた時期もある彼であるが、コカインの摂取によってキャリアを狂わせた。
2002年にドーピングの陽性判定を受けた際、このオーストラリア人GKは「飲み物に薬を盛られた」と主張。しかし、イングランドサッカー協会はドーピング規制に違反したと判断した。
当時チェルシーに所属していたボスニッチは、この件を受けて契約を解除されている。その後も薬物中毒に苦しみ、5年もの間ピッチから離れた。
4位:パオロ・ゲレーロ(14ヶ月)
ニューヨーク・タイムズ紙に「南米サッカー界のレジェンド」と評されたパオロ・ゲレーロは、ペルーにとってのリオネル・メッシと言える存在だ。
現在41歳にして現役を続ける彼は、バイエルンの下部組織出身でトップチームでも27試合に出場した、ペルー史上最高の才能の一人だ。しかし、2017年10月に行われたワールドカップ予選のアルゼンチン戦後、コカインの代謝物に陽性反応を示したことで、そのキャリアは暗転しかけた。
当初、FIFAは12ヶ月の出場停止を科したが、控訴委員会によって6ヶ月に短縮された。2018年4月にゲレーロはさらなる短縮を求めてCASに提訴するも、同時に世界反ドーピング機関(WADA)も「処分が軽すぎる」として提訴に踏み切った。
スイスの仲裁裁判所はWADAの主張を認め、処分を14ヶ月に延長。しかし、ゲレーロにはなんと「救済措置」が待っていた。スイス連邦最高裁判所が処分の効力を一時停止することを認め、2018年ワールドカップへの出場が許可されたのである。
そして夢の舞台を終えた後、ゲレーロには改めて14ヶ月の出場停止処分が科されることとなった。
3位:ディエゴ・マラドーナ(15ヶ月×2回)
このリストに彼の名前が入ることは、多くの人にとって驚きではないだろう。ピッチ上では“神の子”と称されるほどの才能を発揮した一方で、私生活では常に問題を抱えていたのだ。
1991年のナポリ在籍時にはコカインの陽性反応が検出され、15ヶ月の出場停止処分を受ける。この一件により、イタリアでの栄光に満ちた時代が不本意な形で幕を閉じることになった。
さらに1994年のアメリカ・ワールドカップ開催中に問題は再発した。ナイジェリア戦後のドーピング検査でエフェドリンが検出され、再び15ヶ月の出場停止処分が科された。そしてこの出来事が彼の代表キャリアに事実上の終止符を打つこととなった。
1位:サミル・ナスリ(18ヶ月)
元フランス代表MFサミル・ナスリが受けた出場停止処分は、いわゆる「グレーゾーン」の治療を受けたことによるものだった。
2016年、ナスリはアメリカでの滞在中に静脈点滴による治療を受けたのだが、この処置がアンチ・ドーピング規定に抵触した。一定量を超える点滴は医療的な必要性が証明されない限り禁止されており、これが違反行為だと判断されたのである
当初は6ヶ月の出場停止処分だったが、調査の結果、最終的には規定量を超える投与が行われていたことが判明。最終的には18ヶ月へと処分が延長されることになった。
1位:ポール・ポグバ(18ヶ月)
(C)Getty Images
近年で最も衝撃的だったのがポール・ポグバのケースだ。2023年9月、試合後の検査で非内因性テストステロンの陽性反応が出たことがキッカケだ。
その後の再検査でも結果は変わらず、2024年2月には4年間の出場停止というキャリア終了をも予感させる重罰が下った。しかしポグバはスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴し、最終的に処分は18ヶ月に短縮され、今季の復帰が可能になった。
南野拓実が所属しているモナコで復帰を果たしたものの、流石に長くピッチを離れていた影響は大きく、いまだ本調子に戻ることはできていない。
まさかの予選敗退…「2026年W杯で見ることができない世界屈指のスター選手」5名
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)

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