共同オーナーのボーリー氏 Photo/Getty Images
何を改善すればうまくいくのか
プレミアリーグではこの最終盤にアーセナルがマンチェスター・シティに勝ち点2の差をつけて、一歩先んじた。マンチェスター・ユナイテッドは驚異的な回復を見せてチャンピオンズリーグ出場権を手にし、トッテナムとノッティンガム・フォレストは勝利を挙げて必死に降格圏から離れようとしている。
上位も下位も目が離せないが、すっかりリーグ戦のモチベーションを失ってしまったように見えるチームが1つある。今節フォレストに敗れたチェルシーだ。
現在は勝ち点48の9位だが、残り3試合で5位アストン・ヴィラが勝ち点58という状況のため、もうチャンピオンズリーグ出場権を獲得することはできない。リーグ戦は6連敗中と、3月初頭のヴィラ戦に勝利してからまったく勝ち点を増やすことができていない。5月16日に行われるマンチェスター・シティとのFAカップ決勝だけが今季唯一の望みだ。
今季はトッド・ボーリー氏とクリアレイク・コンソーシアムが2022年に経営権を握ってから4度目のシーズンとなるが、そのうちCL出場権を3度逃し、FA杯でシティに勝てなければ3度目の無冠シーズンとなる。明らかに今季も失敗。プレミアのエリートクラブの1つであるはずのチェルシーだが、なぜこんなことになってしまったのか。
『The Athletic』は改善点として「次の監督との面談を成功させる」「監督にもっと発言権と権限を与える」「適切な移籍選手の加入」「不要な人材の放出」「コール・パーマーを最高の状態に戻す」「ファンを味方につける」「プロジェクトに参加したプレイヤーの説得」「著名なクラブOBをスタッフに加える」と8つのポイントを挙げているが、これは逆にいえば「何もかもうまくいっていない」ということだ。特に、主導権をオーナーグループが握りすぎているという点は、上記のポイントの多くに深刻な影を落としている。
マウリシオ・ポチェッティーノやエンツォ・マレスカは経営陣と衝突し、意見したがために解任されたと見られている。では、経営陣にとってコントロールしやすいリアム・ロシニアーはうまく行ったのかといえば、周知のとおりそんなことはなく、チームは連敗を喫し混乱の末にロシニアーは退団してしまった。
同メディアは「チェルシーをより良くするためには、才能ある監督が意見を述べ、内部の決定に異議を唱える権限を与えられるような、適切なバランスを見つける必要がある。安定したスポーツ経営のために、経営幹部は多少の不都合を受け入れる覚悟がなければならない」と綴っている。アーセナルでもシティでも、リーグで上位にあるクラブは、明らかに現場の意見が重視される体制となっており、ミケル・アルテタやペップ・グアルディオラは大きな権限を持っている。やはりすべての元凶は「オーナーが口を出しすぎること」ではないだろうか。
レアル・マドリードへの移籍が取り沙汰されるMFエンソ・フェルナンデスのように、ボーリー氏らから提示された長期的プロジェクトに疑問を持ち始めたとおぼしき選手もいる。適切な移籍や放出、ファンやプレイヤーの説得といった要素は、指揮官がオーナーの意向に左右されることなく仕事に集中できる環境を作れば、おのずと改善していくはずだ。来季、クラブの指揮官を務めるのはアンドニ・イラオラ、マルコ・シウバ、シャビ・アロンソのうち1人であろうとされているが、経営陣がやり方を改めない限り根本的な解決は見込めないかもしれない。

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