6月の北中米W杯で、日本史上歴代最多となる5度目のメンバー入りを目指すFC東京のDF長友佑都(39)が、ホームの千葉戦で、3月14日に受傷した右ハムストリング肉離れによる離脱から53日ぶりに復帰した。試合は0―3で敗れたが、長友は後半25分から9試合ぶりにピッチに立ち、はつらつとプレー。

15日のW杯メンバー発表前、最後の試合となる10日・東京V戦(味スタ)を森保一監督(57)が視察する可能性があることも判明。“最終チェック”を経て、滑り込みなるかが注目される。

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 W杯メンバー滑り込みへ、長友が一歩前進した。千葉戦で、負傷交代した3月14日の水戸戦以来のメンバー入り。後半25分、左サイドバックとして復帰のピッチに駆け出した。試合後、「(右ハムストリング肉離れから)これだけ早く戻ってきて、しっかりとプレーできた」と視線を上げた。

 9戦ぶりに長友の名が呼ばれると、ホームの味スタがどよめいた。途中出場時にはFC東京サポーターから大拍手で送り出された。左サイドの高い位置を取ってボールを運び、クロスを上げた。負傷の影響を感じさせず、「この強度でやったのが久しぶりだったが、思ったよりも普通に(試合に)入れた。いい突破や、クロスも何本もありました。まずケガなく復帰できた。

前向きに捉えたい」と確かな手応えをつかんだ。

 北中米W杯を見据えた日本代表の英国遠征(3月)は、メンバー外。それでも、リハビリ中は「特に焦りはなかった。根拠はなかったけど自信はあった」という。39歳は歩き方から見直して新たな発見もあった。「日常の細かいところから全ての動きが詰まっているなと。そういう動きができないと、ピッチでパフォーマンスは出せない。細部にこだわってやってきた」。その結果、「これだけプレーしても足には問題なかった」と胸を張った。

 この日、長崎―岡山戦を視察した日本代表・森保監督は、長友のリーグ戦メンバー復帰について、「FC東京は非常に調子がいいので、しっかりとプレーできるようにアピールしてほしい。Jリーグで(代表に)入ってくる選手は、レギュラーというところが必要」と受け止めた。

 W杯の日本代表メンバー発表は15日に迫る。

森保監督が発表前最後の一戦となる10日の東京V戦(味スタ)を直接視察する可能性が浮上。自身のプレーで示すしかない長友は「(東京)ダービーに勝ってからW杯のことを語りたい」と静かに闘志を燃やした。日本人最多5度目のW杯へ、準備を整える。(綾部 健真)

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