中国科学院昆明動物研究所によれば、瀾滄江の中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州流域で、中国国内で未記録の魚類5種が確認されました。
魚類の生物多様性の調査を繰り返した研究者は、これまで記録のなかった在来淡水魚の盤褶鮡(学名:プセウデケネイス・シンペルヴィカ)、暹羅双孔魚(同:ギリノケイラス・ペノッキ)、哈氏方口䰾(同:コスモキルス・ハルマンディ)、金黒野鯪(同:ラベオ・クリソフェカディオン)の4種を発見しました。
瀾滄江は、国際河川であるメコン川の中国部分の名称で、淡水魚の多様性が極めて高い地域です。統計によれば、瀾滄江には雲南省全体の魚類種数のおよそ3分の1に相当する240種を超える魚類が分布しています。中でも下流のシーサンパンナ地域では200種を超える魚類が確認されており、その生物多様性は際立っています。近年には研究調査の進展により、新種や初記録の魚類が相次いで確認されています。(提供/CRI)