開演が数分後に迫ったタイミングで、スピーカーから、こたに(Vo)とけっさく(G)の会話が、まるでラジオのトーク番組のように流れ始める。2人の語り口はカジュアルだが、けっさくの「全力で」という言葉、また、こたにの「絶対いいライブしよ」という言葉には、揺るぎなく深い覚悟が滲んでいるように感じられた。いよいよ開幕の刻。フロアから温かな拍手が送られる中、ヴァイオリニストを含む5人のサポートメンバー、けっさく、こたにが一人ずつステージイン。オープニングを飾ったのは、原点の1曲「ラヴィング」。豊潤な響きを放つバンドサウンドに、キーボードとヴァイオリンの調べが流麗な彩りを添えてゆき、そしてその上に、こたにの歌声がとびっきり晴れやかに響きわたる。ラストの〈僕からの愛の歌〉という一節に、ひときわ力がこもっているように聴こえた。続いて、「feat. あなた」へ。ダイナミックに躍動するバンドサウンドを推進力にして、こたにの歌声がさらにめいっぱい響きわたり、観客が高く上げた手を左右にウェーブさせながら彩りを添えてゆく。瞬く間に会場全体に満ちてゆく多幸的なフィーリング。
Photo by Takeshi Yao
最初のMCパートで、こたには、今回の「ディア・ライフ」と題したライブについて、一人ひとりの観客にとって、日々の中にある愛や感謝の気持ちを思い出したり、気付いたりする時間になったら嬉しい、と語った。そして、「あなたが、もし間違った道を選んでも、私が正解に導けるように、想いを込めて歌います」と宣誓し、「ブルーモーション」からライブを再開させる。ステージの縁まで繰り出しながら、一人ひとりの観客と親密なコミュニケーションを重ねていくこたに。手を上下にバウンスさせながら全身全霊で応えていく観客。なんて熱く温かな応酬だろう。続いて、ロックモード全開の2曲「remember」「トランスファー」を通して会場全体の高揚感と一体感がさらに高まり、次の「BABY POWDER」では、こたにが「みんな一緒に踊れますか?」と問いかけつつ、自らサイドステップを刻みながら歌う。豪華絢爛なサウンドが放つ極上のダンスグルーヴを受け、クラップを重ねたり、自由に身体を動かしていく観客。続く「共犯者」では、高速ビートに合わせて、歌とサウンドが豪快にロールしていき、「みんな、まだまだいけますか?」というこたにの問いかけと共に披露された「地獄でスキップ」では、トリプルギターの轟音が遺憾無く轟き、熱烈、いや、猛烈なロックバイブスが会場を支配してゆく。一転して、ジャジーなセッションからの流れで「What is x?」へ。
こたに(Photo by Takeshi Yao)
けっさく(Photo by Takeshi Yao)
けっさくを交えたMCパートでは、まず、こたにの「鼻(嗅覚)がいい」というエピソードが届けられ、けっさくが「今日来てくれているみんなは、どんな匂いがしますか?」と質問、それに対してこたにが「愛の匂いがします」「愛の歌をやりましょう」と返し、「シャバイライ」からクライマックスパートへ突入する。さらにグッと気迫を増して響くカラフルでゴージャスなバンドサウンド。間奏では、こたにが観客と共に何度も一斉ジャンプを繰り返し、それを受け、けっさくのギターソロがひときわエモーショナルに昂る。「ルビを振れ」では、こたにの歌がとびっきり情熱的に響きわたり、「今晩の喧嘩」では、こたにと観客が、高く上げた両手でクラップを重ね合ってゆく。そしてここで、最新曲「ギューアグ」がサプライズ披露される。眩しいほどにエネルギッシュなポップチューンで、ライブ時点では未リリースであったにもかかわらず、ライブで非常によく映えていた。ラストのサビでは、煌びやかな紙吹雪が高らかに舞い、会場全体の多幸感がさらに極まってゆく。いよいよ残すところあと1曲。こたにが、「持ち合わせる愛を全部出し切って帰ろうと思います」と告げ、「プロポーズ文句」を披露。
Photo by Takeshi Yao
セットリスト
1. ラヴィング
2. feat. あなた
3. ポルトロン
4. ブルーモーション
5. remember
6. トランスファー
7. BABY POWDER
8. 共犯者
9. 地獄でスキップ
10. What is x?
11. さよならワルツ
12. シャバイライ
13. ルビを振れ
14. 今晩の喧嘩
15. ギューアグ
16. プロポーズ文句
Official HP:https://meiyodensetsu.com/


![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)








