中国のポータルサイト・騰訊に18日、成田空港に到着した東京五輪卓球中国代表一行に、新型コロナの感染リスクを高める災難が降り掛かったとする記事が掲載された。
 
 記事は、東京五輪に参加する中国代表団が17日夜に成田空港に到着したと紹介。
空港で入国審査、税関、さらには唾液検査を経て専用バスに乗車して選手村に移動するまでに、日本側スタッフの不手際もあって実に5時間もかかったと伝えた。
 
 また、中国代表団のうち卓球代表選手たちが空港内を移動していた際、マスクを鼻から下にずらした日本のネットユーザーが突然寄って来て無理やり記念撮影させられるトラブルに巻き込まれたとし、中でも女子の劉詩ブン選手はネットユーザーに一時取り囲まれたと報じた。一方で、現場にはネットユーザーを制止する大会スタッフや警備員はいなかったとしたほか、選手たちが到着ロビーに出ると待機していたメディア関係者が「無秩序に群がった」と伝えている。
 
 さらに、専用バスの到着を待つ際に、現場のスタッフが誤って一般の利用客が待機している場所に誘導してしまうミスもあったと指摘。現場にいた記者の話として、当時の成田空港の秩序は混乱しており「中国代表団が通過した際にはメディアや一般市民が近くまで寄ってきた。組織委員会が求めている2メートルのソーシャルディスタンスからは程遠い状況だ」と紹介した。
 
 記事は、これらの状況から「日本の現在の感染防止対策は非常に混乱している事が見て取れる」と伝えるとともに、「開幕まであと5日に迫る中、秩序正しさで知られてきた日本のイメージが崩壊しつつある」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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