23日に行なわれた北京五輪のシンクロナイズドスイミング女子チームのフリールーティン(決勝)で、日本チームの小林寛美選手が演技直後に失神した。

関連写真:そのほかのシンクロナイズドスイミング写真

 気づいた仲間が小林選手を支える。
控えの選手らもプールサイドから飛び込んだ。

 目の焦点も定まらなかった小林選手の顔に、やや生気が戻った。安堵の表情をみせる仲間。陽気に笑い小林選手を励ます仲間。メダル獲得が厳しい状態にあったが、チームの誰もがまず心配したのは、ここまで一緒に頑張った小林選手のことだった。

 メダルには手が届かなかった。
プールの底に足が触れるミスもあった。日本チームにとって、五輪で初めてメダルを逃すという屈辱だった。それでもチームには、一心同体でやれることはすべてやったという競技人生の財産が残った。

 写真は中国新聞社が配信。同社は小林選手のトラブル直後から、中国チームの演技の記事よりも優先して、写真記事を次々に配信した。情報の混乱もあったが、外国人選手の情報としては違例の扱い。
(編集担当:如月隼人)

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