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中国での日食は元々、災難や皇帝の崩御を示す不吉な象徴だったが、現代では多くの人が、「500年に1度の天体ショー」と捉え、貴重な現象を一目見ようと、お祭りムードに沸いている。特に、日食の現象が一番よく見えるとされる上海では、「日食ツアー」が人気で、市内のホテルは、国内外から集まった観測希望者で満室状態だという。
また、日本の報道については、観測のポイントとなっている鹿児島県では、多くのメディアが小学校などの施設に撮影機材を設置し、皆既日食をライブ中継するなどの「興奮」が伝えられた。
一方、インドでは、日食について「魔神ラーフとケートゥが太陽を飲み込み、吐き出すために起きる」とのヒンドゥー教の神話から、今回の皆既日食も不吉と捉えて不安がる人も多い。また、日食のある日に生まれる子どもは不吉の象徴、との思想も根強く残っており、皆既日食の見られる日に出産を控える妊婦たちは、出産日をずらそうとパニックになっている、などの「困惑」が伝えられた。
写真は北京市で22日午前に観測された部分食の様子。(編集担当:金田知子)
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