湖北省武漢市内で28日正午ごろ、誕生ケーキに立てて点灯したローソクが爆発して、溶けたロウのしずくが顔にかかるなどで、5歳の男児がやけどをしたことが分かった。保護者の訴えを受けた工商当局は、点灯時間を示す表示があることを購入者に告げなかった責任があるとして、販売店に治療費の一部を支払うよう指導した。
楚天都市報が報じた。

 一家は、男児の5歳の誕生日を祝うケーキを購入して自宅に持ち帰り、ローソクを立てて点灯した。男児が吹き消そうとした瞬間にローソクが「バン」という音とともに爆発し、細かいロウのしずくを撒き散らした。男児は顔などにやけどをして病院で治療を受けた。治療費320元(約3850円)がかかったという。

 購入者は販売店に治療費の支払いを求めたが、販売店側は、説明書にあった「点灯後、2分以内に吹き消してください」との注意を守らなかったために発生した「意外な事故」であり、「わが方に責任はない」として拒絶した。

 購入者は地元当局の工商部門に事情を訴えた。工商部門は、説明書に使用上の注意が書かれていたことは認めたが、販売店はケーキの箱の内側に説明書を貼り付けていることを購入者に告げなかったため「一定の責任がある」として、販売店側に治療費のうち200元の支払いをするよう指導した。販売店側も最終的に同意した。

 ローソクが爆発した原因は、伝えられていない。(編集担当:如月隼人)

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