4月29日に関越自動車道で発生した7人が死亡、38人が負傷した高速ツアーバス事故について、中国の一部メディアは、自動車運転過失致死傷容疑で逮捕されたバス運転手、河野化山容疑者(43歳)を「在日華人(在日中国人)」などと紹介している。

 中国新聞社は2日付で「疲労運転が原因か。
在日華人運転手が事故を起こし、乗客7人が死亡」の見出しで報じた。産経新聞などを引用しながら、河野容疑者が「自分は中国出身で1994年に日本国籍を取得した」と供述していると紹介。日本語での詳しい取り調べが難しいため、警察が通訳を用意したことも報じた。中国のポータルサイト最大手のひとつ、新浪網も同記事を転載した。

 香港では星島日報が、「日本で観光バスが事故、運転手は中国人」と報じ、群馬県警の話として「中国出身で、日本国籍を取得して運転手になった。日本語は生活会話が少しできる程度。旅行会社が決めたのとは別のルートを走っていた」などと紹介した。香港ヤフーは同記事を転載した。

 河野容疑者については、バス会社「陸援隊」の名義を借り、中国人観光客向けツアーを自分で手配して自分のバスを走らせていたなど、道路運送法に違反する「無許可営業」(白バス)を日常的にしていた疑いも出ているが、中国では今のところ、詳しくは報道されていない。(編集担当:如月隼人)
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