2025年7月21日、台湾メディアの琅琅悦読は、スタジオジブリの名作「紅の豚」が台湾で再上映されるとし、記念チケットセットが販売されると報じた。

スタジオジブリ作品の中でも「最も熱い神作」と称される「紅の豚」が9月4日に台湾の大スクリーンに帰ってくる。

同作は1992年の公開当時、日本で興行収入54億円を記録し、当時、年間興行収入1位に輝いた。また、前作の「魔女の宅急便」に続いて日本アニメ映画の興行記録を塗り替えた作品となった。「紅の豚」は、戦闘機、ファンタジー、ロマンスといった要素がふんだんに詰め込まれており、記事は「多くのファンからは『風立ちぬ』や『君たちはどう生きるか』と並び、宮崎駿監督の個人的感情が込められた自伝的作品の1つとみなされている」と述べた。

物語は、アドリア海を航行する船が飛行艇に乗った空賊に頻繁に襲われていたとする時代が舞台。その空賊を退治するのが、赤い飛行艇を駆り、空賊を追い詰めて賞金を稼ぐ飛行士のポルコ・ロッソである。魔法によって豚の姿に変えられてしまったポルコは、人々から「紅の豚」と呼ばれている。ある日、空賊は、ポルコに散々に打ち負かされた末、名誉を回復するために米国から凄腕の飛行士を招く。ポルコとその男は、名誉・女性・金を賭けた空中決戦に臨むことになる。

記事は、「『紅の豚』は『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』といった宮崎監督作品に続く不朽の名作として長年にわたりファンに支持されている。異国情緒あふれる壮大な景観、迫力満点の空中戦、そしてかつての恋人ジーナとのほのかな恋愛模様など、見どころが尽きない。実は『紅の豚』はもともと日本航空の機内で上映される30分程度の短編アニメとして企画されていたが、その企画は中止となった。その後、鈴木敏夫プロデューサーが長編の映画化にふさわしいと判断したことで、この名作が誕生することとなった」と紹介した。

そして、「人生で一度は見るべき名作『紅の豚』が台湾で再上映されることを記念して、配給会社・甲上娯楽はグローバル通販サイト・Pinkoi(ピンコイ)と提携し、世界で唯一のヴィンテージ仕様の記念チケットセットを販売する。同セットでは、作中の3つの名場面を厳選し、ロマンと孤独が交差する飛行伝説を手元にコレクションできる内容となっている。7月21日午後6時より販売開始となったので、ジブリファンは売り切れ前に早めの予約することをお勧めする」と伝えた。(翻訳・編集/岩田)

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