衆院予算委では、民主党などが西川農水相の政治献金問題を厳しく追及していた。西川農水相の政党支部が、補助金の交付にとともない政治資金規正法で献金が禁止されていた木材加工会社から献金を受け取ったとして問題視された。
安倍首相が19日の衆院予算委で「日教組はどうするの」とヤジったことなどで、民主党が反発した。安倍首相は25日の同委で、「いまだ木鶏たりえずという気持ちだ」、「しっかりと、どっしりと国政のカジを誤らないように進めていきたい。答弁にも真摯(しんし)に向き合っていきたい」などと答弁した。
安倍首相の「木鶏」発言は直接には、大相撲の双葉山が1939年、70連勝がかかった一番に敗れた際に打った電報「イマダモッケイタリエズ(未だ木鶏たりえず)」の引用だ。「木鶏」の原典は「荘子(外篇・達生)」だ。名人による闘鶏の育て方を紹介し、「闘争心が消える」、「強さを誇示しなくなる」、「相手がいても動揺しなくなる」などの過程を経て、最後に「何事にも心が動じず反応せず、まるで木彫りの鶏(木鶏)のようにになるのが理想。戦いを挑もうとする相手すらいないほど強い」と説いた。
中国メディアは日本の要人が自国の古典を引用した話題には敏感だ。おおむね好意的に紹介するが、小泉純一郎首相(当時)が2005年に、靖国神社参拝に関連して論語の「罪をにくんで、人をにくまず」という一節を引用した際には人民日報が、同部分の後には、「軽い罪を犯した人間ならば生かそうとする。
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◆解説◆
安倍首相については19日の野次に続き、20日には「日教組は補助金をもらっていて、教育会館から献金をもらっている議員が民主党にいる」などと答弁した。教育会館(日本教育会館)は一般財団法人であり、日教組は教育会館に本部を置いている。しかし、教育会館から献金を受けている民主党議員はおらず、仮に献金を受けたとしても教育会館は国からの補助を受けていないので法律上の問題はない。
安倍首相についてはヤジったことよりも、不正確あるいは正しくない印象を与える情報を国会という場で論じて、対立相手のイメージを失墜させようとしたことの方が、大きな問題との見方もある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
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