日本と中国では文化的に異なる部分が少なくない。言葉の背景には現地の文化があることから、中国語ではどうしてもうまく表現できない日本語がたくさんある。
その最たる例は、食事の際の「いただきます」と「ごちそうさま」だろう。中国メディア・今日頭条は17日「日本人が食事の前後に言う『いただきます』と『ごちそうさま』には、一体どんな意味があるのか」とする記事を掲載した。
 
 記事はまず、「いただきます」の「いただく」、そして「ごちそうさま」の「ご」と「さま」がいずれも敬語であることを紹介。「馳走」は走り回る意味であり、この2つの言葉は「食べ物を与えてくださった神様、食材を得るために四方を奔走してくれた人、そして食材自身に対して感謝を示す」ものであると説明している。
 
 また、2つの言葉にはさらにもう1つの「感謝」の意味があると指摘。それは「生命に対する感謝」であり、「犠牲となった食材の生命、食材を運んでくれた人の生命、食材を調理してくれた人の生命、さらに、目にすることはないが、自分により良い生活を営ませてくれている全ての人の生命に感謝するのである」と伝えた。
 
 記事はさらに、「いただきます」という言葉について、食事前のみならず他人から贈り物をされたとき、親からお小遣いや会社からボーナスをもらったりするときにも用いると紹介。「常に生命に対して敬意と感謝の心を持つのが日本人の一般的な処世のルール。それゆえ、彼らは自律性があり、礼儀正しく、謙虚なのである」と論じている。
 
 事物に対して素直に感謝ができる人の周囲には、トラブルが起こりにくい。それは、日本に限らずどこの国でも同じではないだろうか。忙しい時にはついつい忘れてしまいがちなこの2つの言葉だが、その言葉に含まれた様々な感謝の気持ちは、忘れないようにしたいものだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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