中国メディア・今日頭条は1月31日、「日本の東京の地下鉄では、『押し屋』が満員電車に客を押し込む」とする記事を掲載した。日本にとって地下鉄は文字通り地面を走る電車を意味するが、中国のメディアが「地鉄」(地下鉄)と書く場合、一般的に地上と地下両方の近郊電車路線を意味する。


 記事は「日本は国土面積が狭いため、都市部では自家用車の利用が不便になる。代わりにレール交通路線が非常に便利なまでに発達しており、人びとは新幹線や電車を頼りに通勤しているのだ。北京や上海、広州、深センの地下鉄同様、東京の地下鉄もラッシュ時は大変な混雑になる。世界で最も混雑する地下鉄の1つと言われるほどだ」と紹介した。

 そのうえで「そんな東京の地下鉄の通勤ラッシュで満員電車に乗り切れないときはどうするか。彼らは『押し屋』と呼ばれる専門の係員を配備するという方法を思いついたのだ。『押し屋』は、超満員の電車内に自力で入りきれない客に対して礼儀正しく『押しますよ』と断りを入れる。そして、車内の乗客に対して大声で知らせた後、ドアの外から押し込むのである」と説明している。

 また「『押し屋』は誰もができるという訳ではなく、厳しい訓練が必要であるとともに、フィジカルの要素も求められる。そして、『押し屋』は手袋を装着することで、乗客の体に直接接するのを防がないといけないのだ」とし、単に威勢よく押し込めばいいというわけではなく、一歩間違えれば事故やトラブルになりかねない難しい仕事であると伝えた。

 大幅なダイヤ乱れや運休といったトラブルが発生した時を除き、通勤ラッシュ時に「押し屋」が活躍するケースは昔に比べるとかなり少なくなった。それは、車両の増結や改良による定員増、緻密なダイヤによるラッシュ時の電車増発の実現、新規路線の開業、さらにはオフピーク通勤など混雑緩和の呼びかけといった取り組みにより、昔に比べて確実に混雑率が低下しているからだ。
とは言え、まだまだ大都市の朝のラッシュは「地獄」の域を脱してはいない。少しでも快適な通勤に向けた努力は、まだまだ続くのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
日本を訪れる台湾人観光客が過去最高を記録 その3つの要因は?=台湾メディア
訪中の河野外相、中国外交部のあの女性報道官と笑顔で2ショット・・・日中のネットがどよめく
悲惨な韓国自動車ブランド、中国での販売が激減 年間報告で「惨状」が明らかに=中国メディア
日本の道路の側溝にはコイやフナが泳いでる! 中国じゃ絶対あり得ない!=中国メディア
成田空港での中国人客トラブルに、中国国営テレビ「大騒ぎすれば解決すると思っている中国人がいる」
編集部おすすめ