一方、日本人の間では中国旅行は一定の人気を獲得しているものの、年齢や性別を問わないブームとまではなっていないのが現状だ。中国には世界3大料理に数えられる中華料理のほか、雄大な自然や歴史的な遺跡も数多く存在するというのに、なぜ、日本人の間で中国旅行の人気が高まらないのだろうか。
中国メディアの環球時報はこのほど、日本と中国のメディアやシンクタンクの対談会が行われたことを紹介する一方、日本人が中国を旅行で訪れたがらない理由として「中国のトイレが汚いからではないか」という声を「街で聞いた」ことに真意を見たと伝えている。
近年、日本国内における中国のイメージは決して良好ではなく、注目が集まるのは尖閣諸島(中国名:釣魚島)」をめぐる対立のほか、深刻な大気汚染や食の安全問題、さらには日本ではあり得ない人びとのトラブルといったものが中心だ。それゆえ、日本人の間で中国を旅行で訪れてみたいという願望が高まりにくいのは事実としてあるだろう。
記事は、対談会では様々な意見が交わされたことを紹介する一方、特に印象に残ったエピソードとして、福岡の観光地で商売をする高齢の日本人女性から聞いたという話を紹介。この日本人女性は10数年前に一度、中国を旅行で訪れたことがあるというが、「それっきり、もう行きたいとは思わない」と述べたという。しかも、その理由は「中国にどんな名所や美味しいものがあっても、トイレが汚すぎたから」だという。
確かに中国のトイレは有料であることが一般的で、観光地のように不特定多数の人が集まる場所のトイレは極めて汚いのが普通だ。日本人は清潔なトイレに慣れており、中国のトイレを初めて見たら大きな衝撃を受けるだろう。だが、中国政府も公衆トイレの改善に本腰を入れていることから、将来的には「トイレが汚いから行きたくない」という日本人もいなくなるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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