中国からすると、日本とドイツは似ていると感じるようだ。敗戦国としての態度は違うともいわれているが、それはさておき、中国ではこの2国をそれぞれアジアとヨーロッパで同等の力を持った先進国として認識しているようだ。
中国メディアの快資訊は24日、「同じく先進国である日本とドイツはどちらが強いのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、ドイツが強くなったと言われるゆえんを振り返った。東西ドイツが統一した時の経済状況は厳しかったが、中国の経済発展に伴い輸出が増え、自動車や重機の分野で強くなったと主張。また、反日感情により中国で日本製品離れがあったことも、中国国内にドイツ製品が増えた一因となったとした。しかし、「工業分野では日本に差を付けられている」という。

 記事は、「実際のところ、ドイツの技術は神話になっている」と主張。
中国の人気車種、アウディでさえ日本企業の製品を多く使用していると指摘した。日本がドイツより進んでいる分野は数多く、ナノテクノロジー、宇宙飛行、工作機械、計器、半導体など多岐にわたり、経済面でも多くの面で日本のほうが優勢だとしている。また、老舗企業の数と寿命でも日本のほうが優れていると論じた。

 しかし、「どちらの国が強いか」というのは漠然とし過ぎており、一概には言えないだろう。GDPで見ると日本はドイツより上だが、一人当たりのGDPではドイツのほうが高いのもその一例だ。記事も、精密機械ではドイツが強いが、電子産業では日本が強いと指摘しているように、得意分野の違いもある。
記事は最後に、匠の精神という面では中国人はどちらも見習うに値すると両国を称賛した。

 記事では、全体的に見ると日本の方に勢いがあるとして日本を称賛しているが、どちらも小さな国土の敗戦国から世界の先進国になったという面では共通しており、中国の目指す先進国であることに変わりはないと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(写真はドイツのフランクフルト・アム・マイン。提供:123RF)


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