記事によると、中国の子どもの夢は「教師」「医者」「科学者」が不動の大定番。近年の調査では、このほか「大スター」「指導者」「大金持ち」など、職業とは呼びがたい回答もあり、「名声・権力・富が、今では中国の子どもが新たに追い求めるものになったようだ」と記事は述べる。その例として、入学式で将来の夢を聞かれた広州の小学1年生の女の子が「汚職役人になりたい」「汚職役人はいっぱい物を持ってるし」と答え、ネット上に激震が走ったことを挙げた。
それでは、日本の子どもたちの夢は何なのだろうか? 記事は、第一生命が1989年から小学6年生以下を対象に毎年行っている「大人になったらなりたいもの」調査のデータを参照。平成の30年間を通じて1位になった回数のベスト4は、男の子が「野球選手」「サッカー選手」「学者・博士」「大工さん」、女の子が「食べ物屋さん」「保育園・幼稚園の先生」「お菓子屋さん」「看護師さん」だった(注:1993年からは「お菓子屋さん」「パン屋さん」をまとめて「食べ物屋さん」として集計)。
この結果について記事は、「子どもの夢はその子の生活環境や教育と関係している。総体的に言って、日本社会は平和であるため、男の子の多くは明るく活気に満ちた職業を選ぶ傾向がある。また女の子の多くは、きれいなことや人の役に立つ仕事を選ぶ」と総括した。日本のCMの「長生き」や、広州の女の子の「汚職役人」発言は極端な例だとしても、子どもの将来の夢には、その国の教育と社会のありようが反映される。平成の次の時代、子どもたちの夢はどのように変化していくだろうか。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)
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