記事によると、中国でこのたび正式に発表された卓球ロボット「M―ONE」は、Pongbot社と上海体育学院中国卓球学院が共同で研究開発したもので、量産型卓球ロボットとしては世界初になるという。「M―ONE」は、各自に合った訓練をすることができ、効率的なデータ化によって動作データを収集し、各動作について正確な分析を行えると伝えた。
しかし、卓球ロボットそのものは目新しいものではない。日本企業のオムロンは、自社が販売しているセンサーや制御機器を使い、プロ選手とラリーができる卓球ロボット「フォルフェウス」を開発し、初代機を2013年に中国・北京で初公開している。
記事は、日本の卓球ロボットはその後も着実に進化を続け、2016年には「世界初の卓球コーチロボット」としてギネス認定され、2017年には千葉で開かれた「CEATEC ジャパン2017」のイベントでリオオリンピックのメダリスト・水谷隼選手と対戦して話題にもなったと紹介。当時の第4世代にはトス機能が搭載され、自分でサーブを出せるようにまで進化していた。
最新型の第5世代では、最先端のAIやロボティクス技術を搭載してコーチング能力が強化されているそうだ。人の感情と能力を読み取る技術により、対戦相手の動きや返球を予測し、相手に合わせたゲーム展開とアドバイスを行えるまでに進化している。
中国の卓球ロボットの実力の詳細は不明だが、日本の卓球ロボットは相当進んでいるようだ。とはいえ、あくまで訓練用のロボットであり、実際の卓球では中国の方が全体的な実力は上と言えるだろう。オリンピックも1年の延期が決定しており、来年の東京五輪では卓球ロボットだけでなく、実際の卓球でも中国に打ち勝つことに期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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