中国メディア百度の24日付の記事で「日本の幼稚園は子どもを虐待している?読み終わったらうらやましくなる」と題する記事を掲載し、日本のある幼稚園の取り組みを説明している。記事は「中国の保護者が日本の幼稚園を見たら唖然とする」と、日本のある幼稚園の映像がネットで話題になっている。


 記事内の写真では、跳び箱などを次々と飛ぶ子供たちの様子が紹介されている。記事は、こうしたスポーツ教育を主体とし、子どもの自立を促す教育を取り入れる日本のある幼稚園の取り組みを紹介し、そのメリットを3つ紹介している。

 一つ目は、「スポーツ中心の教育」。子どもたちは適切な教師の指導の下で体を動かせば、潜在能力を開発できる。中国では、「子供に危険なことはさせたくない」と考えすぎて、過保護になり過ぎる傾向があるため、こうしたスポーツをさせない親も多い。

 二つ目は、「細やかな生活指導」。蛇口の水をきちんと閉める、ドアは開けたら閉める、電気のスイッチも消すなど、子どもたちには生活にかかわる様々な指導が行われる。「使ったら片づける」などと、口で教えてもなかなか子どもたちは理解できないため、その場その場で細かく子どもたちに指導することで、生活習慣が身につく。もちろん、保護者がやってあげてしまえば早いのだが、根気強く子どもたちに教えることで、自然と良い習慣が身につく。

 三つ目、「自分のことは自分でさせる」。日本の幼稚園では、食事の準備や後片付け、食後の歯磨きなど、子どもたちが自分のことは自分でできるように教育している。

 こうした、子どもの自立を促す教育は、中国の保護者から見ると「虐待」と感じるようだ。
中国では、日中は仕事に行く親の代わりに祖父母が子供の世話をするケースが多く、子供に対し過保護になる傾向があるようだ。また、子どもの教育にお金をかけても、家事を手伝わせることは少なく、子どもの身の回りのことを何でもしてしまう傾向がある。記事は、「中国の幼稚園では、せいぜい数字や文字を教えるくらい。こうした日本の取り組みをすべてコピーすることはできないが、子どもが自然に自立できるよう、適度に突き放すことも大切」と結論付けている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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