明治、カカオとチョコレートについて丸一日かけて「見る・食べる・体験する」ツアーを実施
鐘ヶ江明子広報部長
 明治は2月11日の建国記念日、小学生(6~11歳)とその保護者計26人を対象に食育活動の一環として「明治カカオ・チョコレート体験ツアーin関東」と題するツアーを丸一日かけて実施した。

 9時40分、夢の島熱帯植物園(東京都江東区)に参加者が集合し、食育セミナーや本物のカカオの木や実などを見て回る観察ツアーが最初に行われた。


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鐘ヶ江明子広報部長 プログラム開始に先立ち、冒頭あいさつした鐘ヶ江明子広報部長は「夢の島熱帯植物園ではチョコレートの原料であるカカオを実際に見ていただくことができる。日本ではなかなか作れない貴重な原料であり、ぜひ体験していただきたい」と語りかける。

 夢の島熱帯植物園でのプログラムを終えると貸切バスで移動。「イタリア創作料理felicitaフェリチタ」(埼玉県川越市)での「明治ミルクチョコレート」などを使った特別ランチ体験を間に挟み、坂戸工場(埼玉県坂戸市)に到着する。

 坂戸工場では、製造ラインの見学ツアーや工場敷地内にある「明治なるほどファクトリー」での食育セミナーが16時まで行われた。

 明治カカオ・チョコレート体験ツアーは、昨年2月の大阪での開催に続き、今回で2回目の開催となる。

 管理栄養士で食育を担当する広報部ダイレクトコミュニケーショングループ長の鈴木美佐子氏は「もっと食を理解していただきたいと考え、食の魅力を伝えるべく『見る・食べる・体験する』を1日で行うツアーとなっている」と説明する。

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夢の島熱帯植物園に植わるシェード・ツリーの役割を担うバナナ(リョウリバナナ)
夢の島熱帯植物園に植わるシェード・ツリーの役割を担うバナナ(リョウリバナナ) 夢の島熱帯植物園では、動画を用いながらクイズ形式でカカオの主要産地やカカオ農家の仕事、カカオからチョコレートになるまでの工程などをレクチャー。講師役は矢菅亜弥子氏らが務めた。

 体験としては、カカオの木は日差しに弱く、シェード・ツリーの役割を担うバナナ(リョウリバナナ)とともに植えられている様子を実際に観察。参加者は、カカオポッド(カカオの実)が幹に直接実がなる幹生果(かんせいか)であることを実際にこの目で確認した。

 バナナは木ではなく草であることやバナナの葉はカカオ豆の発酵に使われることも伝えられる。


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包丁で割ったカカオポッドを披露
包丁で割ったカカオポッドを披露 包丁でカカオポッドを割るところも実演。参加者の多くがカカオポットに詰まる白いカカオパルプ(果肉)にくぎづけになり、参加者全員にカカオパルプで作られたジュースが振る舞われた。

 カカオは、フォラステロ種、クリオロ種、トリニタリオ種の3種類がある。
 夢の島熱帯植物園のカカオは世界の総生産量の約8割を占めるフォラステロ種と推定される。

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カカオポッドとカカオポッドに詰まる白いカカオパルプ
カカオポッドとカカオポッドに詰まる白いカカオパルプ クリオロ種は病害虫に弱く総生産量10%以下の希少品種。カカオは他家受粉を行う植物のため、希少品種を守るには異なる植物を植えて農園の周りを囲うなどして他の品種と交配を避けなければいけない。
 トリニタリオ種は、フォラステロ種とクリオロ種のハイブリッドとなる。

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特別ランチの様子
特別ランチの様子 場所を移して開かれた特別ランチは、カカオに関わる国や生産者に思いを馳せながら、皆で食べることの楽しさ(共食の機会)を創出することで家族の豊かなコミュニケーションを図ることを目的にツアーに組み込まれている。

 明治の商品を多用した創作料理のメインは、白身魚のクリーム煮カレー風味ホワイトチョコレート入りとローストビーフ・チョコレートバルサミコソース添え。

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明治の商品を使った多彩な料理
明治の商品を使った多彩な料理 そのほか、トマトとモッツァレラチーズのサラダ仕立て(カプレーゼ)や自家製チョコレート入りライスコロッケ、マルゲリータピザ、ボロネーゼスパゲッティなどチョコレートに留まらず牛乳、生クリーム、チーズ、バターで明治の商品を使った多彩な料理が並べられる。

 パンケーキに「明治ミルクチョコレート」などを使ったデコレーション体験も行われた。

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工場見学の様子
工場見学の様子 工場見学は2班に分かれ「アポロ」「明治ミルクチョコレート」「ツインクル」の各製造ラインを順繰り見て回った。


 この中で「アポロ」の見学通路は宇宙や宇宙船をイメージ。「アポロチョコ」の形が初の月面着陸を成功したアポロ宇宙船から生まれたことから、テーマパークのアトラクションさながらのワクワク感も演出していた。

 チョコレート商品の主な製造工程は以下の通り。

 デポジッターで型に一定量のチョコレートを流し込み、型に流し込んだチョコレートから空気の泡を抜き出すタッピングを行った後、型ごとクーリングトンネルに入れられ時間をかけて冷却される。

 冷却後、デモールダーで型を反転させ上からハンマーで叩くことで型からチョコレートをはがしていく。

 この日は「ツインクル」の製造ラインも稼働。アルミ箔で包まれたチョコレート5種類とおまけシールをロボット(ツインクル包装機)でトレーに入れて熱をかけて密閉する様子が見られた。

明治、カカオとチョコレートについて丸一日かけて「見る・食べる・体験する」ツアーを実施
「明治なるほどファクトリー」での食育セミナーの様子。講師役を務める矢菅亜弥子氏
「明治なるほどファクトリー」での食育セミナーの様子。講師役を務める矢菅亜弥子氏 食育セミナーは「明治なるほどファクトリー」でも実施。カカオニブすりつぶし体験、チョコレートドリンク作り体験が行われ、最後にSDGsの取り組みとしてカカオハスクを使ったアップサイクル品が紹介された。

 明治は、1955年に工場見学を開始して食育を開始。2005年の食育基本法制定を契機に、2006年、食育に特化した組織としてダイレクトコミュニケーショングループを新設して食育活動を本格的に開始した。


 現在、全国に管理栄養士を配置し、小中高生を対象にした出前授業を中心に実施。20以上のプログラムを用意し、大学生からシニアまでを対象にした大人の食育セミナーも行っている。
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