25年国内冷凍食品工場出荷額、過去最高8577億円 生産量は3年ぶり増加し157万トン(協会)
国内の冷凍食品生産量
 日本冷凍食品協会調べによると、2025年(1~12月)の冷凍食品国内生産量は157万4172トン、前年比2.4%増だった。プラスは3年ぶり。
うち、業務用が1.9%増、家庭用が2.8%増とそれぞれ伸びた。構成比は前者が51.7%、後者が48.3%。金額(工場出荷額)は価格改定の押し上げ効果もあり8577億円、6.4%増と過去最高を更新。プラスは6年連続となった。

 国内生産の調査対象は協会会員326企業(24年341企業)・404工場(同413工場)。

 4月16日に記者会見を開き、出倉功一専務理事は「家庭用はコロナ特需後の調整局面を経て、冷凍食品の簡便性やおいしさなどの価値が浸透。物価高の中でも普段使いしていただける食品との評価が定着した。業務用はインバウンド消費の増加に加え、調理現場の人手不足を背景に素材型だけでなく半調理品の取り扱いも広がっている」などと話した。

業務用は数量が81万3787トン(1.9%増)と2年連続、金額が4118億円(3.1%増)と5年連続でそれぞれプラス。家庭用は数量76万385トン(2.8%増)と堅調に推移し、金額は価格改定の効果で4458億円(9.6%増)と2ケタ近い伸び。金額は全体に占める割合が52.0%(24年50.4%)に上昇。

 品目別生産量(大分類)では、9割を占める調理食品が142万2751トン、2.8%増。
農産物と水産物は前年割れ。

 小分類の品目別をみると、1位うどん(構成比12.7%)、2位コロッケ(同9.9%)、3位ギョウザ(同7.0%)、4位炒飯(同5.1%)、5位中華めん(同4.4%、ラーメン類から名称変更)のベスト5は昨年同様。全体的に変動が少なかった中、カツが6位(24年8位)に、おにぎりが15位(同16位)に順位を上げた。上位品の増減をみると、ギョウザ、カツ、ピラフ類が数量で2ケタ増となった一方、炒飯や鶏唐揚は伸び悩み。

 25年より品目別実績の外数として、市場で拡大傾向にある「ワンプレート」の調査結果を初公表。2万156トン、135億3500万円だった。

 財務省貿易統計による輸入実績は冷凍野菜が122万4678トン(4.9%増)、3342億円(0.9%増)で数量・金額とも過去最高。上位品目はポテト(構成比37%)が数量6.1%増、ブロッコリー(同8%)が同19・6%増、えだまめ(同5%)が同3・6%減、ほうれん草(同5%)が同5.9%増。主な輸入先のうち中国(構成比53%)は8.0%増、アメリカ(同24%)は3.5%増。

 輸入調理冷凍食品は23万475トン(5.2%増)、1694億円(0.4%減)だった。チキン加工品などでタイ、中国が上位を占める。

 協会は「国内生産量」「冷凍野菜輸入量」「調理冷凍食品輸入量」の合計を冷凍食品の「消費量」としており、25年は302万9325トン(3.6%増)と初めて300万トンを超えた。
人口推計から算出した1人当たりの年間消費量は24.6kg(前年23.6kg)で過去最高を更新。出倉専務理事は「冷凍食品のユーザーは着実に増えている。人口減少時代においても1人当たりの消費量が増えれば総需要を拡大できる」と展望した。
金額ベースの総消費量は1兆3614億円(4.1%増)と算出。

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