SGSはスイスに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている試験・検査・認証のリーディングカンパニーだ。
その日本法人がSGSジャパン(TEL050-1780-7912)である。ヘルス&ニュートリション フード、コスメティックス&ハイジーン事業部 Food/C&H事業部セールスの上野晴美氏に聞いた。

 -貴社は、世界中に非常に多くのラボや事務所を置かれています。そのグローバルなスケールメリットをベースにした食品検査の特徴をお聞かせください。

 上野 輸出に向けた食品の各種検査を依頼されるお客様がとても多くなっています。輸出対象国が要求する食品規制に対応するためですが、以前から特に目立つのがお茶の残留農薬検査です。

 主な対象国は、ドイツをはじめEU諸国や台湾になりますが、最近は、タイ、シンガポールなどのASEAN諸国や米国向けに、特に「抹茶」の残留農薬、さらには微生物や重金属など複数の検査依頼が増えてきています。この場合、EU向けならドイツのラボ、台湾向けは台湾ラボ、その他も当地のラボや近隣国において高精度な検査を行うことができます。

 -日本では食品表示項目がナッツ類で増える傾向にあり、さらなる厳正化の要求が強まっています。海外の状況はいかがですか。

 上野 例えばアレルゲン表示についても、国によって表示項目が異なってきます。厳しさが増しているナッツ類に加え、グルテン、ココナッツ、マスタード、セロリなど日本の表示項目以外にも対応しています。
世界にラボをもつ当社は、各国のレギュレーションに合わせた試験項目を構築しているので、そのようなケースでも十分に対応が可能です。

 これに加え、各国の食品表示については「表示確認」というサービスをご提供しています。食品表示の内容は国によって違うことが多く、例えば米国では、表示すべき栄養成分項目がとても多くなります。そこで、表示ラベルを作成する際の栄養成分分析が必要になり、そのご依頼を多く受けさせていただいています。

 また、フォントやレイアウト、原材料の書き方などラベルの表示内容にも、国ごとの細かい規制があり、その確認サービスもさせていただいています。

 -そのほか、貴社が強みとする食品検査について。

 上野 当社の大きな強みの1つに、EU諸国を中心に世界的に規制が強まっている有害物質/汚染物質があります。従来からのダイオキシンやPCBに加え、新たに植物油脂の高温精製時に産生するプロセス汚染物質であるMCPD脂肪酸エステル、包材や潤滑油などから食品に移行するリスクのあるMOSH/MOAH、さらには日本でも規制が強まっている有機フッ素化合物PFASによる水質汚染など、ご注意いただきたい物質が多くあります。日本では対応できない物質についても当社は質の高い検査をさせていただきますのでぜひご依頼ください。

 また、包材(食品接触材)につきましても規制が厳しくなっています。当社は、各国向けの分析、アドバイザリー、適合宣言書作成サポート、ポジティブリスト適合確認、PPWR(包装廃棄物規制)サポート等幅広く対応いたします。

 -食品業界へメッセージをお願いします。


 上野 日本の食品は品質・味ともに世界的に高い評価を受けていると感じています。私たちは試験・分析の立場から、各国の規制や要求事項への対応を通じて、日本の食品メーカー様が海外市場へ安心して輸出できるよう、少しでもお役に立てればと考えています。ぜひ、何でも結構ですのでまずはご相談ください。

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