本作は、『ハロウィン・インベーダー/火星人襲来!?』などで知られるパトリック・リード・ジョンソンが、自身の映画少年時代をもとに20年以上の歳月をかけて完成させた自伝的青春ドラマ。『2001年宇宙の旅』『未知との遭遇』『スター・ウォーズ』など、1970年代SF映画黄金期への愛とオマージュが全編に詰め込まれている。
タイトルの“5-25-77”とは、『スター・ウォーズ』が全米公開された1977年5月25日を意味する。当時はまだ数十館での上映に過ぎなかったが、その後、世界的社会現象へと発展。映画史を変えたその瞬間を、本作は“映画少年”の視点から描き出す。
主人公パトリックを演じるのは、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』で監督・脚本も務めたジョン・フランシス・デイリー。さらに、『スター・ウォーズ』シリーズのプロデューサー、ゲイリー・カーツや、『地獄の黙示録』などを手がけたフレッド・ルーズもバックアップしている。
解禁された予告映像では、1968年5月6日に『2001年宇宙の旅』を観て衝撃を受けた8歳の少年パトリックが、父の残したカメラで映画制作に没頭する姿が描かれる。家族の迷惑も顧みず、自宅にある自転車の車輪はスペースコロニーに、おもちゃのヘリコプターは臨場感あふれる戦争映画の一コマに早変わりし周囲を困惑させる。
8年後、高校生となったパトリックはいまだに映画漬けの日々を送るが、周りから奇異の目にもさらされていた。そんな息子のことを想い、母親は知り合いの映画業界誌「アメリカン・シネマフォトグラファー」の編集長ハーブ・ライトマンに連絡。「9歳から映画を撮っている息子に助言してほしい」と相談し、パトリックは見事ハリウッドの撮影現場に潜入することに。
そこで内密に試写されていた公開前の『スター・ウォーズ』を偶然観て人生が一変する。「この映画が公開されたらウッドストック並みの大騒ぎになる」と確信したパトリックは、周囲に触れ込むが誰も信じてもらえない。そしてついに、1977年5月25日『スター・ウォーズ』の全米公開日を迎えることに。
映像には周囲から「映画は現実に飽きた娯楽」「映画を撮って人の人生を左右できる気か?」と非難を浴び苦悩するパトリックが「俺の祖先はモノリスに触れた。お前の先祖は見ただけだ。イカれてる?進化したんだ」と一蹴する“映画愛”あふれる姿も。
さらに、若き日のスティーヴン・スピルバーグと“遭遇”するシーンや、『未知との遭遇』撮影現場、『スター・ウォーズ』のSFXを制作していたILM工房なども登場。1970年代SF映画の熱狂が、映画愛あふれる視点で再現されている。
また、劇中では10ccの「アイム・ノット・イン・ラヴ」をはじめ、クイーン、リンゴ・スター、アラン・パーソンズ・プロジェクトなど、70年代ポップスの名曲も多数使用。映画だけでなく音楽ファンにとっても見逃せない作品となっている。
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