◆JERA セ・リーグ 広島―巨人(13日・マツダスタジアム)
巨人は開幕投手の戸郷翔征が、自身5登板目で今季初勝利を目指して先発したが、2本のソロ本塁打を浴びるなど、5回まで8安打4失点で降板し、またも今季初勝利はならなかった。
戸郷は1回1死から菊池涼介内野手に四球、ファビアン外野手に中前打、末包昇大外野手も四球で歩かせ、いきなり1死満塁のピンチ。
2回は2死から1番・中村奨成外野手に、左中間スタンドに運ばれる1号ソロ本塁打。連続での失点でリードを2点に広げられた。
戸郷はさらに3回にも追加点を許した。先頭の坂倉将吾捕手に右中間を破る二塁打を打たれると、続く小園海斗内野手に初球のカーブをとらえられ中前適時打。3点目を奪われた。
3点を追う巨人が5回に反撃。ソフトバンクからトレードで加入して即1軍に合流、即先発出場のリチャード内野手が、広島の先発・森翔平投手から、左中間スタンドに飛び込む1号ソロ本塁打。阿部慎之助監督のスタメン起用にこたえる22年7月13日のオリックス戦以来、1035日ぶりの1軍での一発で2点差とした。
しかし、戸郷は5回にも失点。先頭の末包昇大外野手に、打った瞬間にわかる左翼スタンド場外に消える特大の6号ソロ本塁打。再び、リードを3点に広げられた。
巨人が6回に反撃。1死から増田陸内野手、キャベッジ外野手の連続中前打での1死一、二塁から、5回の第2打席で1035日ぶりの1軍での一発となる、移籍後初ヒットの1号ソロ本塁打を放ったリチャード内野手が左前打で続き満塁とチャンスを広げると、広島の先発・森翔平投手は降板。2番手で登板した森浦大輔投手から、浅野翔吾外野手が左犠飛を放ち、三塁からリチャードが帰り2点目を挙げ、2点差とした。
戸郷は6回の打席で代打を送られ降板、6回からは2番手で船迫大雅投手が登板した。1死から中村奨に打ち取った当たりの右前打を打たれ、送りバントで2死二塁とされたが、ファビアン外野手を見逃し三振に抑えた。