◆JERA セ・リーグ 広島5×―4巨人=延長12回=(13日・マツダスタジアム)

 巨人・増田陸内野手がプロ7年目で初の1試合4安打をマーク。6の4と打ちまくり、敗戦の中で気を吐いた。

 プロ通算88試合目で初めてクリーンアップの「5番」に座った一戦。まずは2回先頭で先発左腕・森から左前打を放ち、4試合連続安打、11戦連続出塁とした。6回1死では中前打。8回はハーンからエンタイトル二塁打を放ち、直後のキャベッジの一時同点2ランを呼び込んだ。22年6月25日のヤクルト戦(神宮)以来、1063日ぶり&自身2度目の猛打賞をマークして起用に応えた。

 「(打順の意識は)全くなくて。自分の今やってることを全うしようと思ってやってました」と執念を見せ続けた若きガッツマン。「バッティング自体はすごくいい感じ。2軍でも、状況に応じて『今この打席は何が必要か』とかそういうのをやってきたので」と打率は3割5分7厘まで上昇した。

 それでもチームはサヨナラ負け。試合後の表情には悔しさだけがにじんだ。「今日はチャンスで回ってこなかったんですけど、明日回ってきたら勝負どころで打ちたいと思います」と慢心とは無縁でバスに乗り込んだ。

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