◆米大リーグ ドジャース―アスレチックス(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、本拠地・アスレチックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点をリードした2回1死一、三塁の2打席目は右犠飛で2試合連続の打点をマークした。右翼への飛距離343フィート(約105メートル)、打球角度43度の大飛球で本拠地のファンは総立ちになったが、柵越えまではあとひと伸び足りなかった。

 アスレチックスの先発は、オスバルド・ビド投手(29)。身長190センチながら体重79キロというメジャーリーガーでは珍しい細身の右腕には、23、24年に対戦して4打数無安打2三振と抑え込まれて苦手にしていた。

 1回表に1点を失い、1点を追って迎えた初回先頭の1打席目。カウント2―2から高めの95・4マイル(約153・5キロ)を力強くスイングしたが空振り三振に倒れた。2試合連続の先頭打者本塁打とはならなかったが、続くベッツが四球で出塁して二盗を成功させると、フリーマンの右前適時打で同点。さらにマンシーの2ランで勝ち越し、大谷もベンチで笑顔で出迎えた。

 この日は、来場者全員に昨季の「50―50」(50本塁打&50盗塁)を記念したボブルヘッド人形が配布される試合。昨年8月28日には愛犬のデコピンを抱えた人形配布試合で、試合前にはデコピンの始球式を成功させると、いきなり先頭打者本塁打を放った。今年4月2日には、同点の9回にサヨナラ本塁打を放ってみせた。試合後には「自分にとって特別かなと思うので、そういう日を作ってもらって、そういう日に打てるというのは、選手にとっては特別なことだと思うので、いい夜だったと思います」と満足そうに振り返っていた。

 前日14日(同15日)の本拠地・アスレチックス戦では同点で迎えた初回先頭の1打席目に右翼へ4試合ぶりの本塁打で今季3発目の先頭弾となる先制の13号ソロ。2試合ぶりの安打をマークすると、俊足を生かした三塁への内野安打も放ち、4打数2安打、1申告敬遠でチームの逆転勝ちに貢献した。

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