◆パ・リーグ ソフトバンク1―5楽天(16日・みずほPayPay)

 打球が右翼テラス席に入ったのを確認すると、楽天・堀内は右手を突き上げて笑顔を浮かべた。6回2死一塁から有原の初球をたたき、プロ10年目でうれしい初アーチだ。

「最高です。芯に当たっていたので、越えてくれと思っていました」と振り返った。時間はかかったが「いい感じでとらえた結果。これからも意識せず、(野手の)間を抜くような打撃ができればいい」と引き締めた。

 15年ドラフト4位で静岡高から入団。4年目の19年には自己最多65試合に出場するなど1軍に定着した時期もあったが、その後は出場機会をつかめず秋になると戦力外通告を覚悟していたという。28歳。今季もキャンプからずっと2軍暮らしが続いていたが安田の故障や太田の不調などで4月12日に1軍昇格。打率3割1分7厘とバットでアピールを続けている。「まだ1か月ちょっとなので。一試合一試合、死に物狂いでやるだけです」。打てる捕手として定位置をつかみ、打撃でも守備でも投手陣を引っ張っていく。

(有吉 広紀)

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