◆イースタン・リーグ 巨人1―2オイシックス(18日・スリーボンドスタジアム八王子)

 右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷で離脱していた巨人・丸佳浩外野手が「2番・左翼」で先発し、3打数1安打。実戦復帰後2試合目で初安打をマークし、初めて守備にも就いて軽快な動きを披露した。

 快音が響いたのは0―2の7回先頭。それまで攻撃陣が無安打に抑え込まれていた右腕・安城の初球、外角低めのスライダーに反応した。「打つ、打たないは別として『まだまだ練習と同じイメージで打てないなぁ』と思っていた。3打席目はおおげさにやるぐらいの意識で『変えてみよう』と思って、たまたまヒットが出た」と鋭いゴロで二遊間を破った。

 初回の第1打席は二ゴロ失策で出塁、4回の第2打席は一ゴロ。「ひっかけた打球が多かったので『センター方向に打てたらいいな』と思っていた。イメージしていた方向に打てた」と熟練の修正力で対応した。36歳のベテランの一打にベンチの若手たちは大盛り上がり。「3軍の故障班でもシーズン中にかかわることが少ない選手といろんなコミュニケーションを取れてすごい新鮮でしたし、約2か月間野球のゲームから遠ざかって『本当に早く試合したいな…』とウズウズした気持ちを持っていた。今日は守備を含めて本格的に試合に入ることができてよかった」と大きくうなずいた。

 その守りでも3回に前進しながら捕球するなど安定したプレーを披露した。「自分の中のイメージと実際の動きがそんなにズレてないと感じた。

運良く今日はいろんな打球が来てくれたので確認できてよかった」。実戦復帰してDHで3打数無安打だった16日のオイシックス戦(Gタウン)後からこの日までの体の状態、疲労度について聞かれると「いつもより体が張っているとかはなかったです。今日は守備7イニング就いたので、明日どうかな?と。明日自分でチェックしないといけない」と背番号8。焦りは禁物。それでも、打って走って守って。今月中の1軍復帰へ、また一歩前進した。

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