◆東京新大学野球春季リーグ戦第7週第2日▽共栄大3―4創価大(18日・岩槻川通公園野球場)

 負けられない試合を、主将が決めた。敗れればリーグ優勝の可能性が消滅する“背水の陣”で、今秋ドラフト候補の主将・立石正広(4年=高川学園)が3安打2打点。

2四球を含めて全打席出塁でチームを逆王手に導いた。

 「3番・二塁」で出場すると、2―2で迎えた2回、2死二塁で決勝打となる右翼線二塁打。4回には右越え二塁打で追加点をたたき出すなど、逆方向への長打が光った。これで4月20日の杏林大戦から8試合連続安打&打点。安定した打撃で勝利に貢献した。

 メジャーを含む5球団が視察。楽天・井上スカウトは「どの球団も上位で指名するだろう」。中日・音スカウトは「いいバッター。それに尽きる」と高く評価した。

 19日の共栄大戦に勝利すると、24年秋からのリーグ連覇が決まる。「ここまで行ったら勝つしかない」。「キャプテンはチームの顔」という立石が、強い決意を胸に絶対に負けられない戦いに臨む。

(北村 優衣)

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