◆春季高校野球関東大会▽2回戦 健大高崎2―0東海大菅生(18日・ひたちなか市民)
健大高崎の石垣元気と佐藤龍月(りゅうが、ともに3年)。“ダブル・エース”として昨春センバツの優勝に貢献した2人が、それぞれ投と打で準々決勝進出に貢献した。
石垣は、両校無得点の6回表に2番手としてマウンドに上がった。東海大菅生の先頭の3番・前田蓮遊撃手(3年)へのカウント1―2からの4球目。右打者の外角に力強い直球を決めて見逃し三振を奪うと。スコアボードに156キロの数字が表示された。
今春センバツでマークした甲子園最速タイの155キロを上回る一球を振り返り「感覚的に良かった。(155キロより上の数字が)出ているかなと思いました」。昨秋の関東大会で計測された158キロについては「153キロくらいの感じ」といまだに納得していないが、笑顔で認める“自己最速記録”となった。9回まで4イニングを投げて1安打4三振で無失点。東海大菅生打線を圧倒した。
一方の佐藤は「7番・左翼手」で先発出場。昨夏に左肘のトミー・ジョン手術(内側側副じん帯再建術)を受け、まず野手として復帰しているなか、公式戦初のスタメンで勝負強さを見せつけた。
石垣が場内をどよめかせた直後の6回裏。
今大会の健大高崎の目標は、センバツで敗れた横浜へのリベンジ。“最強コンビ”が投打でそろい踏みし、これ以上ない弾みをつけた。