成績不振によるハイド監督の解任で揺れているオリオールズの菅野智之投手(35)の次回登板が、21日(日本時間22日)敵地・ブルワーズ戦に決まった。新体制に舵を切ったチームで、今季5勝目を狙う。
前回登板は15日(同16日)の本拠地・ツインズ戦。前日にダブルヘッダーがあったこともあってブルペン陣の疲労もあったことから、6回1/3で渡米後最多103球を投げたが、打線の援護なく4失点で3敗目を喫した。球数が多かったこともあり、20日をTBD(未定)として、菅野は中5日の登板となる。
菅野は前回登板後に「こんなチームじゃないと僕を含めてみんな思っていると思うので、いつかこういう状況が好転すると考えるのではなくて、『きょうやるんだ!』という気持ちをみんな持つことが大事だと僕は思います」と話し、クラブハウスの雰囲気を問われ、「気持ちいいものではない」と、苦しいムードを認めていた。
球団は前日17日(同18日)の試合前に2023年の最優秀監督を受賞したハイド監督を解任。ルーベンスタイン・オーナーは「ハイド監督の過去6年の多大な功績に、心から感謝している」と労いつつ、「しかしながら、野球は時として、変化を必要とし、今がその時だと感じている」と、大鉈を振るった。しかし、その日の試合にも敗れ、目下、5連敗中だ。
「(浮上)出来ると信じていますし、やらないといけないので、もう1回冷静になって、1人1人が役割を再確認して、僕も次の登板に向けて調整したいと思います」と力強く前を向いた菅野。低迷するチームの再起を目指し、今季10度目のマウンドに立つ。