◆米大リーグ ドジャース―エンゼルス(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 エンゼルス・菊池雄星投手(33)が18日(日本時間19日)、今季初勝利を狙って敵地・ドジャース戦で先発した。

 3点の援護をもらってマウンドに上がり、初回先頭での顔合わせとなったのは、花巻東高の3学年後輩で過去に3本塁打を浴びていた大谷翔平投手(30)。

注目の1打席目はカウント1-1から90・1マイル(約145・0キロ)のスライダーで中飛に打ち取った。2度目の対決は3回2死無走者。カウント2―2から内角高めの直球でバットを折るファウル。バットを変えた直後の6球目を左前にはじき返され、この日初安打を許した。

 勝ち投手の権利がかかる5回、2死二塁で大谷との3打席を迎えると、チェンジアップを右前にはじき返されて初失点。続くベッツとスミスに連続四球で2死満塁。打率3割7分を超える4番フリーマンを迎える大ピンチとなったが、左飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。

 マリナーズ、ブルージェイズ、アストロズを経て、3年総額6300万ドル(約97億円=契約発表時のレート)でエンゼルスに今季から加入した雄星。前回登板の6回98球を投げて7安打4失点(自責2)で勝敗はつかず9登板目での初勝利も逃して0勝4敗、防御率3・72となった。自らの悪送球による失策も絡んでの4失点だったが、チームは9回にウォードの満塁本塁打などで逆転勝ちし、試合後には「勝てなかったら、あのエラーが1週間頭の中をよぎったと思いますけど、勝ったので誰も覚えていないと思います」とホッとしたように表情を緩めていた。

 この日が今季10試合目の登板で、初勝利を狙うマウンド。前日17日(同18日)には大谷、山本由伸投手(26)、佐々木朗希投手(23)と13分ほど談笑してリラックスした様子を見せていた。

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