◆パ・リーグ ロッテ9―3西武(23日・ZOZO)

 味方打線の援護も受けながら、ロッテ・小島和哉投手は悠然と左腕を振った。渡部聖に2本塁打を含む3安打を許し、「警戒しながら入っていったが打たれてしまった。

きょうは完敗でした」と反省したが、キレのある速球を軸に9安打を打たれながら3失点でまとめた。

 4月5日の楽天戦(ZOZO)以来となる今季2勝目で西武戦は22年8月6日から12連勝。ソフトバンク・武田翔大を抜いて最長記録となった。「僕は特に。今年のここまでの流れを踏まえても、全然そんな連勝をしている感じは自分の中にはそんなにないんですが」と神妙な表情で振り返った。

 今回は中9日での先発となったが、その間に同僚の沢田から授かったアドバイスがこの日の好投につながったという。練習時はキャッチボールでペアを組み、好調時のフォームを映像で見ながら分析し、ロッカールームでも声をかけてくれたという。「今週は沢田さんが練習の時間を削って僕にずっとつきっきりでやってくれたので、本当に感謝しています」と頭を下げた。

 チームは今月初の連勝も依然として借金9で最下位に沈むが、「みんなこのままじゃ終われないという気持ち。うまくいかないこともあると思うが、前を向いて進んでいくしかない」と小島。復調の気配をのぞかせた左腕が、チームを引き上げていく。

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