「15」は3人の新人王を輩出している。

 まずはエースのジョー、こと城之内邦雄。

62年、社会人球界のNO1投手と言われ、日本ビールから入団した「15」を川上哲治監督は新人ながら開幕投手に抜てき。開幕戦こそ阪神に1―2(5回2失点)で敗れたが、サイドスローから繰り出す速球とシュートを武器に24勝12敗、防御率2・21。堂々の新人王となった。

 翌年以降も17、18、21、21勝を挙げ入団から5年間で101勝。この数字は城之内以降現れていない快挙で、「エースのジョー」と呼ばれるのも当然だった。

 次の新人王は2011年の沢村拓一。中大から入団した「15」は、チームでただ一人先発ローテーションを守り、29試合に登板し11勝11敗、防御率2・03の成績を残した。

 この年の沢村まで山口鉄也、松本哲也、長野久義と巨人から4年連続の新人王となったが、次に獲得したのが、11年後の大勢。開幕から抑えを任され新人最多タイの37Sをマーク、文句なしの選出だった。

 ちなみに背番号別に見ると3人は最多タイ。「8」の高田繁、原辰徳、仁志敏久。「21」の藤田元司、堀内恒夫、木佐貫洋だ。

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